Larry Page氏のCES講演では、Google PCの正体も明かされていました。(Google Video Storeに目を奪われていて、お気楽極楽ブログのTBで初めて気づきました。)
Google PCは本当だった(ITmedia)
手回し式充電器が付いたノートPC。この写真、「どこかで見た」という人も多いのでは。記事によれば、
ラリー氏はGoogle PCを、世界中で1億セット販売して「世界中の子供たちに使ってもらいたい」と述べている。
とのことなので、これはやはり「100ドルノートPC」構想に基づくものでしょう(参考記事:CNET Japan「あの100ドルノートPCが2006年後半に登場へ」)。Googleはこのプロジェクトに寄付を行っていますしね。Engadgetの記事でレポートされているLarry Pageのスピーチにも、以下のような一節があります:
"Let me switch gears and talk about a very serious issue. There's about 15 percent of the world on the Internet. If you look at a picture of the Earth from space at night .. wherever you see light there's Internet, and there's people using Google (Africa is dark) I think this is really sad, something to work on ... one of the initiatives is this $100 computer we've been working on with MIT ... I think it's an important thing to get people greater access.
「100ドルノートPC」Googleバージョンとすれば、商業的な成功を求めて発表したPCではなさそうです(と見せかけて、子供世代にGoogleファンを広げる戦略・・・と考えるのは穿ちすぎでしょうか?)。
100ドルノートPC構想では、OSは「オープンソースのOS--おそらくはLinux--になる」とのことでしたが、GooOSは開発されるのでしょうか?LinuxベースにGoogleが独自の修正を行ったOSが搭載されるかもしれません。いずれにせよ、真意を測りかねるGoogle PC、実物が登場するのが楽しみです。
<追記>
しかし発表されたのはモックアップのPCだし、写真も以前から「100ドルノートPC」で使われてるものだし、なんとなくCESの直前に流れた「Google PC発表か!?」という噂に乗ったネタという気がしなくもないけど・・・100ドルノートPC構想への寄付は以前から行われてたことですしね。
ムーアの法則というのがあるそうです。
その法則に従えば、いつか100ドルで必要十分なPCのハードを作れるようになるのは間違いないです。
だから市場を見ながら「もうじき出ます」とだけいって、時間引き延ばし作戦を展開していれば、いつかは完成します。
…と思います。
投稿情報: itochan | 2006/01/07 19:06
以前サイボウズの安田さんからスタートした議論で、「Coming Soon!」 戦略と「Today!」 戦略というものがありましたが、Today!戦略を取ることが多い(つまり発表後間もなくサービスが使用可能になる)Googleには珍しく、Google PCについては「Coming Soon!」的な発表でしたね。
Googleが100ドルPCで目指すものが、単なる慈善活動なのか、はたまた将来のハードウェア事業の布石なのかは分かりませんが、いずれにせよ明確な計画に基づいた行動なのではないかなと思います。
投稿情報: アキヒト | 2006/01/08 02:04