マウスやキーボードなど、PC周辺機器の製造・販売を行うロジクールから、iTunesやiPhotoを起動するボタンの付いたキーボードが発売されるとのこと:
iTunes用キー搭載!ロジクール、Mac専用キーボード&マウスセット「Cordless Desktop S530 Laser for Mac」(デジタルARENA)
特殊なキーの設定が簡単にできるPCなどはありますが、初心者になればなるほど、実際に活用している人は少ないでしょう。しかし最初からキーボードにボタンが用意されていれば、使って便利だと感じる人は多いのではないでしょうか。iTunes以外にも、例えば「Googleボタン」「Gmailボタン」「(自分で好きなブログが設定できる)Blog This!」ボタンなど、いくらでも「ボタン化」と相性の良いWEBサービスがあると思います。
考えてみると、PCのアプリケーションは少しでも目立とうと、デスクトップ上の様々な位置に進出してきました。ツールバーやサイドバー、デスクトップ上に常駐するソフトまで、目的は1つ「いかにアクセスさせやすくするか」です。しかしデジタルの世界ではなく、現実の世界にアクセスを導く仕組みが設置できたら、これほど効果的なことはないでしょう。
Google/Yahoo/MSNなどのツールバー争いを考えると、今後は「ブラウザースペース争い」を飛び越えて「キーボードスペース争い」が勃発してもおかしくないのではないのでは?キーボード上にサービス起動ボタンを設置してもらうように、WEBサービス企業がPCメーカーと協力する(大金を支払う)というシナリオがあり得ると思います。キーボードに限らず、マウスなどもこの「スペース争い」の場になるのではないでしょうか。
製品として「○○起動ボタン」が実現しなくても、ノベルティグッズでそんなものがあったら面白いですね。例えば検索エンジンを作るベンチャー企業が、マウスに「Search This!」ボタン(テキストを選択してそのボタンを押すと、SERPが一発で表示される、みたいなイメージ)を付けて見本市で配ったりして。ロゴ入りのポストイットを大量にばら撒くぐらいなら、その方が効果があるかもしれません。
このキーボードの起動ボタンにもトレンドがありそうですね。このあたりは、PCを購買する原始的な心理に影響されるのかなと思います。ちょっと昔だと、「メールをやりたい」「インターネットをやりたい」といったニーズに対応して、メールやブラウザの起動ボタンが配置されていて、テレビチューナーがついてテレビの起動ボタンといった感じですね。携帯電話の利用が先行する現在では、「ブログを書きたい」「mixiをやりたい」といった新しいニーズに対応する動きもあるかもしれませんね。
さしずめ現在の流れだと、pod casting やiTMS といったところでしょうか。「違法ファイル共有をしたい」という流れだけは避けたいものです(笑)
投稿情報: p-article | 2006/03/07 11:46
「Mixi起動ボタン」を必要とする人は多そうですね(笑)自分もその一人かもしれません。
キーボード上には使わないキーがいくつかありますから、(技術的に可能かどうか分かりませんが)「ここをクリックするだけで、[F12]ボタンを『Mixi起動ボタン』としてお使いいただけます!」なんて機能をMixiや他のサービスが仕掛けてくる・・・なんてことになると面白いのですが。
投稿情報: アキヒト | 2006/03/07 11:57