OpenCourseWare 「進化生態情報学」実践中(詳しくはこちらのエントリにて)。
【今日したこと】
- 講義ビデオのLec.4、残り3本を制覇。
- 会社帰りに『利己的な遺伝子 <増補新装版>』を購入(Lec.4 の参考文献)。索引込みで全558ページ!背表紙を下にしても立ちました……。
【今日の感想】
- 大森貝塚を発見したエドワード・S・モース、アメリカの物理学者リチャード・P・ファインマンは、共に「厳しい環境にいてこそ研究が進む」と唱えたらしい(※当然全く異なるシチュエーションにおいて。詳しくはLec.4講義ビデオ参照のこと)。確かに全く反対されないような環境や、いついつまでに完成させなければならないといった制約の無い環境では、詰めが甘くなってしまうのも当然の話。
- 人間の進化においても、我々の祖先は森という安住の地を追われて平野という厳しい環境に追いやられたからこそ(進化論で言うところの「選択圧/淘汰圧」が大きくなったからこそ)、生き残るために脳を発達させてきたという仮説がある。人間は知恵の実を食べたから楽園を追われたのではなく、楽園を追われたから知恵をつけたのですな。
- そう言えば、並行して読んでいる『IKEA 超巨大小売業、成功の秘訣』にも、「新興企業であるイケアに対する業界からの嫌がらせ(商品を卸さないなど)が激しかったため、イケアは様々な工夫(国内で商品が手に入らないので賃金の安いポーランドで生産を行うなど)を行い、結果としてより力強い企業となった」というくだりがあった。「厳しい環境=高い淘汰圧」は「企業の成長=進化」をもたらすカギにもなり得るのだ、と。
- さらに付け加えれば、"Founders at Work"にも似たような話が(シロクマ日報に書きました)。偶然同じタイミングで読んでいる本の中に、同じ結論を示唆する部分があるのは不思議と言うべきか、それだけ普遍的な真理と言うべきか。
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