たまには文章力ネタを。ちょっと捻ったアドバイスが載っていたので、自分用メモ&日本語訳:
■ 7 Can’t-Miss Ways To Kick-Start The Writing Habit (Freelance Folder)
以下、気合系ビジネス書風(?)の命令口調で意訳してみます:
1. まずはタイトルを考えろ!
15~30分かけて、頭に浮かんだタイトルを書き出せ。大げさ過ぎないか、なんて心配は無用!書き出したリストの中に、これは書きたいという気分にさせられるものがあるはずだ。
2. くだらない文章を書いても気にするな!
文豪がいつも名作を書くと思うか?そんなことはない!優れた作家だってゴミのような文章を書く。それが名文を生む過程だと知っているからだ。Steve Allen は「ゴミ箱向けに書け」と言ったが、それは「他の人がどう思うかなどと気にせずに書いてみろ」という意味だ。
3. 書くことを習慣にして、それを守れ!
例えば「朝8時から9時まではPCに向かう時間」などと決めて、どんなに気分が乗らなくてもそのルールを守ろう。このアドバイスを守っている人で、スランプに長期間悩まされる人はいない。
4. 問題を解決した体験談を書け!
人間は物語を聞くのが好きなようにできているものだ。そして物語を語るという行為は、日常会話の中で常に行われている。問題解決の体験を語ることなら、プレッシャーを感じないでできるし、読者にとって有意義でもある。
5. 過去の文章を添削せよ!
過去の文章を読み返して、添削してみよう。恐らく内容など忘れてしまっているだろうから、新鮮な目で改善点が見えてくるはずだ。また過去のエントリから、新しいエントリのアイデアが生まれてくることもあるだろう。
6. 他人の文章を書き写せ!
好きなブログや記事を開き、その文章をエディタにタイプしてみよう。クリエイティブな行為ではないが、自分の文章を書く前のウォームアップになるはずだ。また他人の文章を「テイスティング」し、異なるスタイルに触れることで、自分の文章力を高めることができる。
7. 自分の考えをコメントに書け!
遠慮しなくていい。自分の文章力アップ術や、上記のアドバイスをどう使ってみるかなど、コメント欄に書いてみて欲しい。とにかく何か書いて、脳を働かせてみることだ。
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「タイトルを重視しろ」っていうアドバイスはよく聞きますよね。1.ではそれを一歩進めて、「タイトルを書き出してみる、そこから惹かれたものに文章を付けてみる」というアドバイスになっています。僕のように何か面白いネタが見つかったら書く、というブログではなくて、自分の意見を訴えたい!というブログでなら有効な手法かも。そういえば最近どっかで読んだ記事で、雑誌の元編集長さんが「とりあえずタイトルを考える、内容/文章は後から付いてくる」みたいなことを言ってたっけ。
2.もよく聞くアドバイスで、個人的にはこれに大賛成。どっかで引用した気もするのですが、ずっと前に取り上げた本『メディチ・インパクト』の中から、関連部分を引用しておきます:
今日演奏されるモーツァルトやバッハ、ベートーヴェンの曲は全体の3分の1ほどにすぎないし、私たちが目にするピカソの絵は作品全体のほんの一部でしかない。アインシュタインの論文も、そのほとんどは誰からも参照文献として引用されたことはない。世界的に著名な作家が駄作もたくさん書いたり、革新的な映画監督が創造性のかけらもない作品を撮ったり、大成功を収めた起業家が投資家を失望させたり、先駆的な科学者が同僚に何の影響も及ぼさない論文を書いたりするケースは山のようにある。
(中略)
なぜ成功したイノベーターは大量のアイデアの生産者でもあるのか?カリフォルニア大学デービス校の心理学者ディーン・サイモントンは『天才の起源』(原題: Origin of Genius)という大きな影響を及ぼした本のなかで、成功と多作との関係についてこう説明する。イノベーターは成功したから多くを生み出すのではなく、多くを生み出すから成功したのだ、と。いいかえれば、量が質を生むということだ。
ユニークなのは5.と6.。確かに古いエントリを添削してみることで、冷静な気持ちで「自分がどんなミスを犯しやすいか、どんなスタイルで文章を書いているか」が観察できるかも。けどこれは正直恥ずかしいですね……1年前のエントリとかに信じられないような誤りがあったとしたら(実際あるに違いないけど)「1年間も恥を晒してきたのかよ!」という心境になるはず。まぁ、デジタルだからその時はコッソリ修正、ではなく同じようなミスをしないように肝に銘じないと。
他人のブログを「写経」ならぬ「写ブログ」してみるというのも面白いですね。意外に「このスタイル書きやすい!」というのが見つかるかもしれません。まぁ、急に Polar Bear Blog が「~だ・~である」調になっても「どうしちゃったの!?」ということになりそうですが……その時はまぁ、何か心境の変化があったんだなとお察し下さい。
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