テンプスタッフが、新たな派遣先を開拓したそうです。それは現実世界ではなく、セカンドライフとのこと:
■ テンプスタッフとスパイスボックス、事業連携しセカンドライフに深夜・休日のアバターを派遣 (THE SECOND TIMES)
当然ですが Second Life の方の話で、団塊世代のセカンドライフではないですよ。企業がセカンドライフ内に設置した仮想店舗/施設向けに、テンプスタッフが従業員となるアバターを派遣するサービスを始めるというニュース。アバターは販売員や案内員、警備員などとして働き、企業サイトの盛り上げに一役買うそうです。
また同じニュースが昨日(10月5日)の日経産業新聞でも報じられていたのですが、それによると業務の形態は請負契約のほか、スタッフが企業に出向いてアバターを操作する「派遣契約」も用意されるそうです。請負価格はスタッフ1人の時給換算で2,000円前後、とのこと。
確かにいまセカンドライフにアクセスすると、どの企業とは言いませんが、ハリボテ(=本物のアバターではなく、グラフィックで表示されたもの。当然動かない)の従業員を置いているところってありますよね。あれってかなりガッカリしますから、派遣だろうとアバター従業員がいてくれるだけで大きく印象が違うかも。また企業にとっては、社員に「アバター操作法教育」を行う手間と時間を省くことができるという効果もありますから、このサービスを利用したいという会社は多いのではないでしょうか。
一方のテンプスタッフにとっては、アバターを操作する契約社員が派遣先企業の所在地にいなくても、さらに言えば日本にいなくてもいいわけですよね。逆に言うと、日本時間で深夜にあたるシフトの場合には、海外にいる人々に参加してもらった方が良いわけで。上手く運営されれば、テンプスタッフ、企業、そして派遣される従業員全てにとって価値のあるサービスとなるかもしれません。
とはいっても、そもそものセカンドライフに人気が出て、人々が集まってこないと話にならないわけですが……。そろそろ人気集めに、セカンドライフに派遣される派遣社員の活躍を描いた『アバターの品格』なんてドラマが日テレあたりで放映されることでしょう。
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