このところ Twitter ネタを書くことが多かったわけですが、「ブログより先に Twitter 上に情報が流れる」という現象をようやく自分でも体験することとなりました。言うまでもなく、昨日の MyMiniCity 祭りの件です。「MyMiniCity って何?」という方は、前回の記事をご参照下さい:
簡単に言えば、MyMiniCity は「他人からのアクセスによって操作されるシムシティ(SimCity)」のようなもの。ポイントとなるのは、以下の3つです:
- 誰でも登録不要でゲームを始められる(そのおかげか、現時点で開設して22日間で214,948の町が設置されたとのこと。そのうち「日本」に設置されているのは6,745個で、約3%ぐらい)
- 設置された「町」にはユニークなURLが与えられ、そこへのアクセス数が町の発展を左右する
- 単にアクセスを集めるだけでなく、「産業を発展させるURL」「交通状態を改善するURL」など、町の状況に応じてリンクをコントロールしなければならない
つまりシンプルで誰でも参加しやすく、「他人からアクセスしてもらわなければならない」という要素が重要なわけですね。
僕が MyMiniCity の存在に気づいたのは、昨日の午後1時頃。Twitter を見たら、たまたま「MyMiniCity 作ってみました」という書き込みが複数の方々から行われていたため、「それって何?」となったわけです。そしてわけも分からず自分でも登録して、こんな書き込みを行っています。ザイーガさんや百式さんの記事を読み、ようやく全体像が把握できたのはその後。情報を知ったのも、そして情報を発信したのも、完全に Twitter が先という格好でした。
また Twitter 検索で「myminicity.com」を検索してみると、すごい数の書き込みが短期間になされていることが分かります。最後尾は以下のスクリーンショットのような感じなので、やはり18日(ザイーガで記事がアップされた日)から19日の朝(百式で記事がアップされた時間)ぐらいからクチコミが広まったようです(ちなみに「はてなハイク」でも、19日午後12時39分に kaeru333 さんが myminicity というお題で最初に書き込まれています)。
面白いのは、Twitter やハイクへの書き込みを読むと「つくってみました」「よく分からないけど」というようなメッセージが多いこと。皆さん「よく分かんないけど流行ってるみたいだからとりあえず参加」的なノリなわけですね(かく言う自分もまさにそのパターンなのですが)。
Twitter の場合、他人の書き込みを同時に目にすることになるため、「流行ってる」感がより鮮明に伝わることとなります。例えば同じ情報が10個のブログに書き込まれていたとしても、それを横断して読んでいくよりは、Twitter 上で
「とりあえず作ってみました。http://」
「これ流行ってるの?http://」
「早く発展しろー!http://」
……
という連なりを目にした方がはるかに「なんだこれ?」という気になるでしょう。そして MyMiniCity は始めるのが簡単なので、とりあえず自分も参加して「Twitter に書き込むか」という気分になる……この段階では「とりあえず」なのでブログに書く気にはならない、けどゲームを進めるにはアクセスが必要みたいだからURLを晒すか、みたいな感覚で「Twitter 上での MyMiniCity 祭り」が拡大していったのかなぁと思います。親和性という点で、まさにミニブログと MyMiniCity はピッタリの関係だったわけですね(同じ「ミニ」つながりだし……)。
ただ「よし、同じゲームを日本でも開発しよう!」と2匹目のドジョウを狙うのはどうかなぁとも思います。自分も人のことは言えませんが、アフィリエイト狙いのブログのようにリンクを貼りまくったり、リンクベイトすれすれの手段でアクセスを集めようとする行為を、「スパムではないか」と非難するコメントが早くからありました。今回は「面白いネタ」で祭りとして許されましたが(許されてないかもしれないけど)、「Twitter でクチコミを起こすぜ!」的な狙いは逆効果になるかも、という点だけは注意しておいた方がいいのでは。
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