またまた続けて MyMiniCity ネタ。これで最後で、「町」へのリンクも貼らないのでご勘弁を(以前の記事はこちらとこちら)。
たとえスパム的に誘導されたリンクであっても、MyMiniCity の場合は
町の規模 = 訪問者数
という公式が成り立つわけですよね。そこでふと連想したのが、Second Life の状況。そこでは
町の規模 ≠ 訪問者数
というのが(残念ながら)実情。つまり企業がカネの力で巨大な施設を作り、そこを訪れる人はチラホラという「バーチャル・ゴーストタウン」が出現してしまっているわけです。今年流行った言葉で言えば「偽装」人気スポットという感じでしょうか。
以前「コカコーラがセカンドライフ『ではない』バーチャル世界に進出」というニュースに触れた際、そのバーチャル世界「There」は「訪問者数が少ないはずなのに賑わっているように見える」と感じました。いま思えば、それは「訪問者は少ないけど世界の規模が小さいので、密度が高くなっている」という当然の結果だったのかもしれません。つまり、しつこいですが
町の規模 = 訪問者数
という公式が There では成立していることになります。
「見渡す限り誰もいない」という状態だったとき、そこが「山の中」であるよりも「町の中」だった方が不快感を感じるのではないでしょうか(昔の映画で言えば『ディアボロス』、最近の映画では『アイ・アム・レジェンド』といったところ)。現実の世界であれば、誰も来ないところには何もないはずで、いきなり巨大な施設がオープンすることの方がおかしいわけですよね。であれば、セカンドライフに出店する際の戦略は「小さく始めて大きく育てる」というものが良いのではないでしょうか。つまり「最初は小さい雑居ビル(風)なのに、久しぶりに行ってみたら地元の商店街ぐらいになってる!」みたいな。アクセス数も公開して、「月間 XXX アクセスを達成しないと、次のビルが建ちません!」なんて縛りをかけたりして。
また MyMiniCity に対する疑問として、「他人の『町』が発展する様子を見に行くか?」というものがありますが、個人的には「○○さんの町は今どんな感じかな」と見に行くのを楽しく感じています(いまのところ)。個人の性格によるのかもしれませんが、「町が変化していく様子を見る」というのは結構楽しい体験なのではないでしょうか。「賑わっているよ感」は偽装せずに、実際の賑わいと連動させてしまった方が、効果的な場合もあるのかもしれません。アクセス数が落ちると、トップページにほこりが溜っていく……なんてサイトがあったら、「かわいそうだから明日もアクセスしてあげようかなぁ」なんて気持ちに……ならないか。
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