いきなりですみません。上にあるのが、"Bitstrips"で作成できるマンガの例です。こんな風に、よく海外の新聞で目にするようなコマ割りの漫画("comic strip"と呼ばれるもの、ちなみに4コマ以外のコマ割りも可能)をオンラインで作成・ブログ等で公開できるサービスが Bitstrips 。ReadWriteWeb で紹介されているのを読んで知りました:
■ Bitstrips Launching at SXSW: "YouTube For Comics" (ReadWriteWeb)
現在は非公開ベータ中のため、招待コードがないとサービスを利用できません(ただし招待コードの申し込みは可能。僕の場合だと、申し込んでから5日ほどでもらえました)。漫画が簡単に作れるツール、あるいは自作漫画を公開できるサービスというのは他にもありますが、Bitstrips は今風に「作成・公開・ブログに貼り付け」が全てオンラインで可能というサービスです。最初に見てもらったのは、僕が試しに作ってみたもの。
最初に問題点を言ってしまいますが、まず日本語が通りません。それは仕方ないのですが、見ていただいてお分かりの通り、画風がアメコミのようで可愛くありません。Second Life が日本でイマイチだった理由は、アバターの可愛くなさに一因があると言われますが、Bitstrips もこの絵では日本市場開拓は難しいかな……といったところ。
ただし、「絵が気持ち悪いから」でスルーしてしまってはもったいないサービスという気がします。どうせデフォルトで用意されている画像を組み合わせて、セリフを付けて終わりだろと思っていたのですが……ブログに貼り付けた画面のインターフェースを見ても分かるように細部までよく作られています。
例えば以下はマンガを作成中の画面(EASYモードとSUPERモードの2つが用意されていて、以下はSUPERモードになります)。登場人物の体を自由に振り付けして、表情を出すことができます。"orz"ポーズを取らせることができたり、手の開き具合を右・左別に設定できるなど、想像以上に自由度が高いですよ。
また登場人物を新たに作成することも可能で、同じ機能を使って自分のアバターも設定できます。実はサンプルに登場させたのは僕が作ったもので、自分の顔をイメージしてみました(多少美化あり)。以下はキャラクター作成中の画面:
このように、顔の輪郭・髪型といった部分だけでなく、体型など細部まで設定可能です。他の方々が作成したマンガを見ていたら、ヒラリーとオバマを作って対決させているものまでありました。またよくできたキャラクターは、"Featured Character"として公開される模様。例えば現在の Featured Character は、Facebook のあの人:
せっかくなので、他の方が作り込んだ作品もどうぞ。ちなみに個々の作品は閲覧回数だけでなく、閲覧者が「笑った」回数も確認できるので、面白い作品を簡単に検索することが可能です:
ここまで来ると、普通に作ったマンガとして通用するかもしれませんね(もちろん海外のマンガという意味で、日本で一般的に言う「マンガ」とは比べものになりませんが)。またこんなことを言うと身もフタもないかもしれませんが、マンガの面白さは絵の上手・下手には必ずしも関係しないので、センスのある人ならこれだけでも十分笑えるマンガを作ることができるのでは。
残念なのは、自由に作画できる機能がない点。自分で自由にパーツを作って登録しておける、あるいは画像をアップロードできる機能があれば、さらに自由度が上がると思うのですが……まぁまだ登場したばかりなので、この辺は順次、機能追加されてくるかもしれません。というわけで、何気に注目していても面白いサービスなのでは、と感じた次第です。
< No Title 1 >
< No Title 2 >
……セリフなしでもある程度はいける、かな?
< 追記 >
なかなか遊べるサービスなので、もうちょっと解説してみました:
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