週末なので軽いネタで。言われるまでもない事かもしれませんが、男性は(文脈に関係のない画像であっても)女性のエロティックな写真を見ると、理性的な判断ができなくなるという話:
■ Irrelevant Image Of Attractive Woman Can Make A Man More Willing To Take Big Financial Risks (ScienceDaily)
確か似たような話が『その数学が戦略を決める』にも出てたと思うのですが、いま手元にないのではっきりと思い出せません(ごめんなさい、別の本の可能性も)。実験して統計データを出してみると、ダイレクトメールの中に(意味無く)女性の写真を掲載しておくと、反応率が上がったとかいう……。まあそうだよな、と思うのですが、記事ではそのメカニズムが解説されています。
スタンフォード大学の研究者が行った研究ですが、
The study showed that when heterosexual men are exposed to positive emotional stimuli — in this case, erotic photos of a man and woman — an area of the brain associated with anticipation of reward is stimulated. In the immediate aftermath of that stimulation, men are consistently more likely to take bigger financial risks than they otherwise would, said Brian Knutson, assistant professor of psychology.
研究によると、異性愛者の男性がポジティブな情緒的刺激(この場合は男性と女性のエロティックな写真)に晒されると、脳の領域の中で報酬を期待する部位が刺激されるそうである。その刺激の直接的な結果、男性は通常より大きな金銭上のリスクを取るようになってしまう、と Brian Knutson 助教授(心理学)は述べた。
とのこと。脳の「報酬を期待する部位」ですか。「リスクあるけど、上手くいったらこんなウハウハ(死語)な状況になっちゃうよ -> じゃあ参加します!」という感じでしょうか。これまでもリスクを取ろうとする時と、リスクを避けようとする時に脳の反応する部位がどこかは分かっていたらしいのですが、「文脈に全然関係のない刺激でも反応が起きる」という点が今回の実験のポイントとのこと。
ちなみに実験ですが、被験者を集めてポジティブ/ネガティブ/中立それぞれの情緒的刺激(ポジティブな刺激は上記の通り「エロティックな写真」で、ネガティブな刺激には「ヘビとクモの写真」、中立的な刺激には「オフィスで使う道具の写真」が使われたそうです)を与え、その後ギャンブルでハイリスク/ローリスクどちらかの選択肢を選んでもらうという内容。
"After people had seen those erotic pictures, they tended to pick the high-risk gamble more often, especially if they had been picking the low-risk gamble before.
「エロティックな写真を見た後は、人々がハイリスクなギャンブルの方を選ぶ傾向が強まった。特に以前ローリスクな選択肢を選んでいた場合には。」
だそうです。
これで何となく、エロサイトに株だのFXだのの広告が多いのが分かりました……っていやいや、エロサイトは覗いてないですよ。しかし女性の写真を見ているうちに、「オレもチャレンジしてみるか」と思わずクリックしてしまう、ということがあるのかもしれませんね。男性の方々はご注意を。
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