以前「ロイターが API を公開した」というエントリを書きましたが、あの New York Times もその流れに追従するようです:
■ New York Times API Coming (ReadWriteWeb)
まだ予定の段階ですが、今年の夏から秋にかけて、API と開発者向けプラットフォームが公開されていくようです。
In addition to the API, New York Times CTO Marc Frons told mediabistro.com that internal developers at the paper will use the platform to organize structured data on the site. Following that, the paper plans to offer developer keys to the API allowing programmers to more easily mash up the paper's structured content -- reviews, event listings, recipes, etc. "The plan is definitely to open [the code] up," Frons said. "How far we don't know."
New York Times の CTO である Marc Frons は mediabistro.com に対し、New York Times 内の開発者たちも、構造化されたデータを整理するために開発者向けプラットフォームを用いる予定だ、と述べた。つまり New York Times は、紙面上にある構造化されたコンテンツ――商品レビューやイベント情報、レシピなど――をよりマッシュアップしやすくする道を、プログラマー達に開くことになる。「コードは完全にオープンになる予定だ。どんな影響をもたらすか、私たちにも分からない」と Frons は述べた。
うまく訳せませんでしたが、とにかく限定的な API 公開に留めるつもりはないようですね。「New York Times をプログラム可能(programmable)にするつもりだ」などという刺激的な表現も飛び出しています。New York Times は本気で、自社が抱えるコンテンツを開放するつもりなのかもしれません。
ReadWriteWeb の記事でも指摘されていますが、考えてみればこれまでも、New York Times は様々な取り組みをWEB上で行ってきました(つい最近もタイムマシンを作りましたよね)。それを考えれば、API 公開も必然的な流れだったのでしょう。にしても、画期的な一歩になる可能性があると思います。
最後に引用されている言葉が印象的だったので、こちらも訳しておきます:
"The web of the near-term future isn't about pages any more," wrote Marshall Kirkpatrick in his massive post on APIs in March. "It's about data, flying around, hopefully under the control of users, and offering a world of possibilities that few of us could have imagined just a few years ago."
「近い将来、WEB はページ云々の世界ではなくなる」――今年3月に公開された、API に関する長い記事の中で、Marshall Kirkpatrick はこう述べている。「これからは データの時代だ。世界中を飛び回り(願わくばユーザーが主導権を握る形で)、ちょっと前までは想像もつかなかったような世界を実現するだろう。
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