以前から発表されていたソフトなのですが(この辺の記事を参照のこと)、Microsoft が開発した「天文ソフトウェア」、"WorldWide Telescope"が正式リリースされました:
■ Microsoftが天体観測アプリ「WorldWide Telescope」を無料公開 (INTERNET Watch)
マウスで操作しながら宇宙空間を眺めたり、ハッブル宇宙望遠鏡やチャンドラX線天文台センターなどといった観測所の画像も閲覧できるソフトとのこと。公式ページはこちら:
■ WorldWide Telescope
The WorldWide Telescope (WWT) is a Web 2.0 visualization software environment that enables your computer to function as a virtual telescope—bringing together imagery from the best ground and space-based telescopes in the world for a seamless exploration of the universe.
WorldWide Telescope (WWT)とは、あなたのコンピュータをバーチャル望遠鏡に変えてしまう Web 2.0 型ビジュアライゼーションソフトです。宇宙をシームレスに探検しながら、地球上、そして宇宙空間にある最高の望遠鏡によって集められた画像も見ることができます。
とのこと。早速遊んでみましたが、イメージ的には Google Sky のマイクロソフト版、というより Google Earth の宇宙版と言った感じでしょうか。
こちらが起動してすぐに表示される「スカイモード」。最上部に星座のアイコンが表示されていて、クリックするとその星座まで移動してくれます。ちなみに上のスクリーンショットに写っているのは、お馴染みオリオン座ですね。
マウスで画面をスクロールしたり、気になる部分を拡大したりすることも可能。また検索機能も搭載されていて、「あーアンドロメダ大銀河ってM31だっけ?32だっけか?」などというありがちな(?)場合にもこの通り。ちゃんと候補が表示されて、その場所にジャンプしてくれます。
こちらはプラネットモード。太陽系の惑星や衛星を詳細に見ることができます(最初にインストールした状態では、金星・月・火星・木星・木星の衛星のみが用意されています)。上はお馴染み火星を表示したところ。マウスの操作で、上下左右にグリグリと動かせるというのはご想像の通り。
こちらはパノラマモード。探査機から送られてきた、他の天体の地表面を閲覧できるモードのようで、上のスクリーンショットは火星探査車 Opportunity によるビクトリアクレーターの様子。ここでもマウスによる画面スクロールが可能です。
さらに注目なのがガイド付きツアー機能。様々なテーマについて、専門家の方々が画像付きのプレゼンテーションを行ってくれるというものです。上は"Dust and Us"というツアーのスクリーンショットで、銀河や星雲の成り立ちを紹介してくれているところ。残念ながら解説はすべて英語なのですが、このコンテンツが無料で手に入るというだけでもインストールする価値はありそう。
……ということでこれ以外にもコミュニティ機能などがあり、なかなか遊べるソフトです。バーチャル望遠鏡というよりも、バーチャルプラネタリウムと呼んだ方が良いかもしれませんね。天文に興味がある人なら、2時間でも3時間でも費やせそうです。しかし Google が地球制覇(Google Earth)なら、Microsoft は宇宙征服するぞといったところでしょうか?
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