"Google Image Labeler"というゲームをご存知でしょうか。以前このブログでも取り上げたことがあるので(参考記事)ご存知の方も多いと思いますが、次々に表示される画像に適切なラベル(その画像を表現する適切な単語)を付けるというゲームです。実はそれを通じてデータを収集し、Google の画像検索の精度を上げるのが本当の目的。そんな「コンピュータの能力を向上させるためのゲーム」を、カーネギーメロン大学でも始めたとのこと(via Geeks are Sexy):
■ gwap.com
用意されているのは以下の5種類のゲーム(全てパートナーが必要なため、相手がオンライン上に見つからない場合はプレイできません):
1. ESP Game
Google Image Labeler と同様の趣旨のゲーム。出てくる画像にラベル付けし、それが画像検索の精度向上に役立てられる。
2. Tag a Tune
音が流れるので、それにタグを付ける。上記の ESP Game の音版。
3. Verbosity
連想ゲームのようなもの(タイトルを直訳すれば「くどい」)。説明者と回答者に分かれ、説明者はヒントを出し、回答者に正しい回答を出してもらう。ある単語に対する関連語のデータを取るためのゲーム?
4. Squigl
画面に画像と単語が表示されるので、単語が示しているものの輪郭をマウスでなぞる。なぞったもの(つまり選択したもの)がパートナーと一致すればスコアが入る。これも画像認識に関連するデータ収集なのでしょうね。
5. Matchin
2枚の画像が表示されるので、好きだと感じる方を選ぶ。それがパートナーと一致すればスコアが入る。"A question of taste"(好みの問題)というサブタイトルが付いているので、人間が好き/嫌いをどう感じるかを調べるのが目的?
以上5つ。ちなみにプロフィール登録機能、スコア記録などもあり、ゲームサイトとしても一定の機能を備えています。
やってみると、けっこう面白いです。しかもゲームすることが有意義な結果につながると思うと、何となく人助けした気分(高飛車ですが)。日本ならモバゲーにこの手のゲームを仕込んでおいて、中高生たちの力でコンピュータを進化させるなんてことができるかもしれませんね。
何となく人々の脳を借りるという点で、攻殻機動隊の「電脳パチンコ店」のエピソードを思い出してしまった次第でした(分かる人だけ分かって下さい……)。
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