いや、もう航空券に広告って印刷されてるでしょ、と思うのはちょっと待って。Sojern というベンチャー企業が、本格的な「広告付き航空券」サービスを開始し、アメリカン航空やデルタ航空など6社の米国航空会社が導入を決めたとのこと:
■ Airlines Stamping Ads Onto Boarding Passes (AdAge)
実際に発行される航空券のイメージがこちら(旅行者はこれをウェブ経由で入手し、プリントアウトして持参します):
最上部にあるのが航空券で、その2枚分ぐらいある下部のスペースが広告欄ですね。クリックして拡大していただけると分かると思いますが、バナー広告の欄だけでなく、現地の天候・おすすめレストランなどといった情報も掲載されています(ご想像の通り、何を掲載するかは旅行者の属性に合わせて変更が可能)。旅行者は広告抜きバージョンを選択することもできるそうなのですが、「広告だけじゃなくって有益な情報も載せてるから、利用してくれる人は多いはずだ」とは Sojern 側の言い分。
うーん、個人的にはこの程度であれば「ふーん」で終わることができますし、クーポン券なども掲載されるそうですから、「ああ、現地に着いたらこれを使ってみようかな?」という気になることもあるかと思います。しかしこれを始めるのであれば、広告収入分チケットを安くしてくれ、とか思ってしまうかな。あとはどの程度自分に合わせた情報を提示してくれるか、どの程度「使える!」と感じることができるか、にかかっているかも。
例えば機内での端末操作(最近は各席にディスプレイが設置され、ゲームや映画などを楽しむことが普通になりましたよね)に応じて、次回から表示される広告・情報が変わったり。あるいは機内での操作に応じて、出口/手荷物受け取り口で新しいクーポンが手にできるとか。とはいえ紙を配布するには手間もコストもかかるので、携帯電話を登録しておけば、そこにデジタルで情報が届くようにするとかね。
いずれにしても、飛行機の旅の最中/前後はどうしても空き時間が生まれるもの。そのスキマに読まれやすい広告を提供するというのは、当然の考え方かもしれません。この「広告付き航空券」がメジャーになって、タダとは言わないまでも、空の旅がもっと安くなってくれると良いのですが……。
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