最近 Amazon の電子ブックリーダー"Kindle"が話題になりましたが、これまで電子書籍用端末というと、手のひらに乗るサイズのものが中心でした。しかしようやく?「電子新聞」用とも呼べるサイズの端末が登場した、とのこと:
■ New E-Newspaper Reader Echoes Look of the Paper (New York Times)
Plastic Logic という会社が開発した、新しい名称未定の端末について。サンディエゴのイベント"DEMOfall 08"で発表される予定だそうで、いくつかのメディアで取り上げられています。
この端末、Kindle と同じ E Ink Corporation 社製のディスプレイを採用しており、これまた Kindle 同様に通信機能を持つ(つまり端末があるだけでコンテンツの更新が可能)とのこと。気になる大きさは…… New York Times の写真だと、比較対象が無いのであまりイメージがつかめませんが、Wall Street Journal の写真を見る限りA4レポート帳ぐらいのサイズでしょうか?ちなみに New York Times の説明では、「Kindle の2.5倍のサイズだが、3分の1の薄さ」だそうです。
で、何でこのサイズにしたのかというと、ずばり新聞を表示することが念頭に置かれているのだとか。僕らからすれば、「小さい端末でも読めるようにレイアウトや中身を修正すればいいじゃん」という感じもしますが、「昔ながらの新聞レイアウトで読みたい」という層(中高齢の人々?)も根強く残っているのでしょうね。彼ら向けに操作も簡単にしてあげれば(ついでに通信契約もセットになっていて、買ったその日から使えるようにパッケージされていれば)、意外とウケるかもしれません。
The reader will go on sale in the first half of next year. Plastic Logic will not announce which news organization will display its articles on it until the International Consumer Electronics Show in Las Vegas in January, when it will also reveal the price.
この端末は、来年の前半に発売される予定。Plastic Logic によれば、どの新聞社が配信を行うか、また価格がいくらになるかについては、来年1月にラスベガスで行われる"International Consumer Electronics Show"までに発表するとのことである。
とのことですから、楽しみに来年を待ちましょう、というところでしょうか。実際 New York Times などは Kindle 向けのコンテンツ配信も始めていますから、Plastic Logic 社の新端末向けにも何社かコンテンツ配信を行う可能性が高そうです。意外にこの大きさを利用した、新しいビジネスが始まるかも……うーん、やっぱり高齢者をターゲットとした市場しか考えられないような。
グラビア写真集なら大きいほうがいいですが、この端末はモノクロですよね。カラーになれば新聞以外の別の用途で使えそうです。
でも、そのままパソコンになっちゃえばいいような気がします。
投稿情報: yasuo | 2008/09/08 18:02
[quote]意外にこの大きさを利用した、新しいビジネスが始まるかも……うーん、やっぱり高齢者をターゲットとした市場しか考えられないような。[/quote]
EBookだとフォントサイズが変えられるんです。
しかし、文字が大きいと読んでいて疲れにくいのですが、全体が見づらくなります。
したがって、ディスプレーサイズは、実際毎日長時間EBookを使う人には、とても重要です。
黒板サイズのEink ディスプレーが安くで買えるようになれば、きっと近眼や疲れ目は減るでしょう。
Plastic Logicはビジネスユーザーを狙っている感があるので、据え置き型の超大型版も計画してくれて・・・ないかなぁ。
投稿情報: NetCat | 2009/12/21 22:50