POLAR BEAR BLOG

警告する道路

いまさら冬の話をするのは何なのですが、クルマやバイク・自転車を運転中に、道が凍っているのが分からなくてヒヤッとしたことはないでしょうか？そうした危険を防止するために、「自ら警告を発する道路」が研究されているそうです：

■ Icy Pink Roads (Neatorama)

上の写真がその実物。何のことはない、と言っては失礼ですが、温度によって色が変化する塗料（昔カード型の温度計とかありましたね）を混ぜてセンターライン等を描いておき、道路が凍っている際には色の変化で分かるようにしようという発想。確かに普段は白い塗装がピンク色になっていれば、「おやっ？」と身構えることができそうです。

またこれからの季節のことを考えれば、逆に「温度が高いと色が変化する道路（の塗装）」なんてのもありかもしれません。で、歩行者がそれを見て「あ、今は危険な暑さなんだな」と察知すると。熱中症の危険は体感温度だけではなかなか気づかないそうですから、こうした仕掛けで警告が発信できるようにする価値はあるのではないでしょうか。

環境の変化によって何らかのメッセージを発するという、「アンビエント・メッセージ」の例は以前も書いたことがありますが、まだまだ応用範囲が広いのかもしれません。デジタルの世界でも、こんな仕掛けがもっと工夫できそう。

Artphere （アートフィアー）の鞄を買いました。

PCを入れるのに良さそうな鞄があったので衝動買い。ARTPHERE（アートフィアー）というブランドの、「WALK LINE」というシリーズです。

le coq sportif のサイトが面白い。

フランスのスポーツ用品ブランド、ルコックスポルティフ（le coq sportif）のサイトが面白くて、一見の価値ありです：

■ Le Coq Sportif - Pur esprit du sport depuis 1882 - LeCoqSportif.com

単なる商品・自社PRではなく、画像や動画を組み合わせたブランド訴求を行っています。最近のスポーツ用品メーカーでは珍しくありませんが、その見せ方がなかなか。

上のスクリーンショットがアクセスしたばかりの画面。ご覧のように、提供されているコンテンツのサムネイルがずらりと表示されます。コンテンツは「写真（Photo）」「動画（Video）」「テキスト（Text）」「製品紹介（Product）」の4種類に分かれていて、右下にあるスイッチをオン/オフすることにより、一覧画面からサムネイルを表示/非表示することが可能です。

で、各コンテンツをクリックするとご覧の通り：

詳細画面が開かれ、動画であれば再生がスタートします（ちなみに各コンテンツにはパーマリンクが与えられています。またフルスクリーン表示も可能）。これを面白い！と思えば、下にある小さなハートのアイコンをクリックしてブックマークすることが可能（データはローカルに保存されるので、他のPCで呼び出すことはできないのですが。ただし外部のソーシャルブックマークサービスに追加するメニューも用意されています）。またブックマークは一覧画面からも可能で、サムネイルを画面下に表示されている"Post here your favorite content"という欄にドラグ＆ドロップすればOK。

また一覧画面の表示順は、「ランダム」「時系列」「（検索を行った場合）関連順」「人気順」に並べ替えが可能です（上のスクリーンショットは、人気順で表示した画面）。最初はランダムで表示されていて、右端にあるアイコンをクリックすることで並べ替えできます。

他にも「よく使用される検索ワード」なんかも用意されていたりと、メニュー部分が小さい（コンテンツが表示される部分を大きく取っている）にも関わらず、機能が盛りだくさんとなっています。最近のサイトで用意されている機能（上記で紹介した以外にも、メールでシェアする、コンテンツを5段階評価する、RSSフィードなどなど）があらかた用意されている感じ。普通にコンテンツを見ているだけでも楽しめますので、お時間のある方はアクセスしてみて下さい。

FriendFeed のブックマークレットがちょっと使いやすい件

FriendFeed の小ネタです。ブックマークレットが使いやすいので、ちょっと宣伝。

まずは普通にウェブサイトを開き、保存したいページやテキスト、画像があったとします（以下、テストとして使うページの元リンクはこちら）。そのページを開いて、ブックマークレットをぽちっとクリックすると：

こんな風に、別のウィンドウがポップアップするのではなく、開いている画面上に登録用のコーナーがオーバーラップされます。ブックマークレットをクリックする前にテキストを選択しておけば、ご覧の通り、選択したテキストがコメント入力欄にコピーされます（これは他のサービスでもお馴染みですね）。ちなみにコメント入力欄の上に表示されているのがタイトル入力欄で、ここは表示されているページのタイトル＋リンクが自動入力されます。

またページ内に画像がある場合、その画像の上にマウスオーバーすると、上のように画像が青枠で囲われます。この状態で画像をクリックすると：

このように、登録用のコーナーにクリックされた画像が（縮小されて）転載されます。複数の画像を選択することも可能で、上のスクリーンショットのように、クリックされた画像が次々に転載されます。これで後は"Share on my FriendFeed"ボタンを押せばOK。

で、保存されたデータはどのように表示されるか。こちらのパーマリンクをクリックして、確認してみて下さい。

これで Tumblr いらず……というところまではいきませんが、こちらも結構使いやすいはず。一度お試し下さいませ。

新型セグウェイがこれまた不気味な件

先日も生々しい動きをする四つ足ロボットをご紹介しましたが、これも微妙に不気味かも。あらゆる方向に動くことが可能な「新型セグウェイ」です：

■ New Segway RMP looks awesome, moves unnaturally (Geeks Are Sexy)

セグウェイと言えば、お馴染みの体重移動だけで操作する乗り物ですが、こちらは車輪が自動で動いてくれます。しかしその車輪が……とにかくこちらの映像をどうぞ：

MAKE @ RobotBusiness 2008 Segway RMP - video powered by Metacafe

米ピッツバーグで開催されたイベント"RoboBusiness 2008"でのひとコマ。なぜかは分かりませんが、どことなく不自然なものを感じます（前後左右に滑らかに移動するからでしょうか？）。しかし400ポンド（約181キログラム）の荷物を載せて移動可能ということですから、 人間が荷物を持って乗っても十分動きますね。このタイヤも見慣れてしまえば、そんなに違和感を感じなくなるのかも。

関係ないけど、これ見てたらドーナツのフレンチクルーラーが食べたくなりました（笑）。後で買いに行こっと。

Flickr が動画共有機能を追加 ― けどあんまり喜ばれてない？

かねてからウワサがあった通り、Flickr でも動画ファイルを共有できるようになりました。公式ページでの解説はこちら：

■ Flickr: Help: Video

YouTube 同様に、動画のエンベッド機能もついています。例えばこんな感じ：

画質も良いし、エンベッドの際には簡単に貼り付けサイズも変えられたりして、良い感じです。さっそく僕もアップしてみようと思ったのですが……残念ながらアップロードできるのは Pro アカウントのメンバーだけでした（再生は誰でも可）。また著作権関係の問題に悩まされることを意識してか、再生時間は最大90秒までとなっているなど、様々な規制もかかっています。生まれたばかりで比べてしまうのは可哀想ですが、YouTube など他の動画共有サイトと比べ、少々使い勝手に難がある様子。

さらに、「Flickr にビデオなんていらない！」という人々が抗議活動を起こしています。しかも Flickr 上で：

■ Flickr purists gripe about video expansion (Webware)

上のスクリーンショットは、記事内で紹介されている"No Video on Flickr"というグループに投稿されている画像のサムネイル。ご覧の通り、様々な形で「Flickr に動画はいらない！」をアピールしています。また署名活動を行ったり、「Flickr にメールで抗議しよう！」「このページを Digg しよう！」と呼びかけるなど、かなり本気の抗議活動のようです。

個人的にはそこまで怒らなくても、と思うのですが、動画の自動再生（ページが表示された瞬間に再生をスタートする）がデフォルトでオンになっている（環境設定のページで変更可能）など、動画がいらないと思う人にとってはウザイ形でスタートしてしまったのかなとも思います。しかもサムネイル上でビデオかどうかを見分けるには、サムネイルの左隅に表示される小さな矢印をチェックするしかないし。

そもそも Flickr は写真共有サイトだったわけで、そこに動画共有機能も追加しようとしれば、こういった反発が出てきてしまうのは仕方のないことなのでしょう。それを気にして控えめなスタートにしたら、せっかく追加した機能があまり利用されない、ということにもなりかねません。とことんやる/いっそのこと止めてしまう、のどちらしかないと思うのですが、どうも現時点ではどっちつかずの形になってしまっている感じがするのが心配です。

英国の新通貨が無駄にカッコイイ件

ご存知の方も多いと思いますが、イギリスの硬貨が新しいデザインに変更されます。そのデザインが非常にカッコ良くて、無意味に欲しくなりそう（via Yanko Design）：

■ New Designs Homepage (The Royal Mint)

デザインしたのは若干26歳のグラフィックアーティスト、Matthew Dent さんとのこと。こちらのページに新デザインの詳しい写真が掲載されているのですが、蛇足気味に転載すると：

さらにこの硬貨を、以下のように配置すると：

ご覧の通り、英国王室の紋章（the Shield of the Royal Arms）が現れるという仕掛け。カッコイイ！

そう言えば昨年12月の話ですが、オランダ政府の各省庁が使っていたロゴが統一され、新デザインが発表されたというニュースもありました。こちらも画像を転載しておくと：

このデザインでも、モチーフになっているのは王家の紋章。デザインしたのは、これまでも多くの省庁でロゴデザインを手がけたという"Studio Dumbar"。残念ながら詳しい解説記事が見つからなかったのですが、こちらで英語のプレスリリース（Word ドキュメント）を確認できます。

安直な言い方になってしまいますが、伝統を引き継ぎつつも、現在に合わせたデザインを作り出そうとしてる欧州の政府。日銀総裁も決められない日本政府にも、彼らの姿勢を学んで欲しいというのは無理な注文でしょうか。

Twitter への書き込みからタグクラウドを作る "TweetClouds"

似たようなサービスを以前見たような気もするのですが、とりあえずご紹介。公開されている Twitter のユーザー名を指定すると、過去の発言を取得してタグクラウドを作成してくれるサービスだそうです：

■ TweetClouds.com

Twitterverse に似ていますが、Twitter 上の発言すべてを解析するのではなく、ある一人のユーザーの発言のみを対象とするサービス。出現頻度の高い単語を大きく表示するという、おなじみのタグクラウドの手法を使って結果表示されます。

アクセスすると、Twitter のユーザー名を指定する欄があるので、ここにIDを入力します（公開されているアカウント限定。従ってパスワードを入力する必要はなく、興味があれば他人のアカウントで作成することもできます）。ただしその性質上、結果が出るまでには非常に時間がかかる（発言1個あたり約0.04秒の処理時間がかかるそうです）のでご注意を。また"Suppress @replies"というチェックボックスがあると思いますが、これは"@～"の部分を結果から削除するというオプションです。これをオンにしておかないと、よく"@～"で会話する相手のユーザー名がデカデカと登場してしまうので、こちらもチェックを忘れないよう注意。

で、僕のアカウント（akihito）で実験してみた結果がこちら（リンクはこちら）：

ご覧の通り、日本語だと精度が悪く（っていうか形態素解析をしておらず、文がそのまま出てくる感じ）、かなり文字化けしてしまいます。あと tinyurl の部分もそのまま拾ってしまうところも問題でしょうね。ちなみに単語上にカーソルを合わせると、出現回数も表示してくれるのですが、ちゃんと解析できていなければこの機能も宝の持ち腐れ……といったところ：

ちなみに英語ユーザーを解析した結果が、以下の記事で確認できます。この程度まで来れば使えそう：

■ What does your TweetCloud say about you? (Webware)

ライフストリーム系のサービスを日々使っていると、過去のデータを解析して、自分や他人の傾向を探ってみたいと考えてしまうのは普通のことでしょう。TweetCloud は（現時点では）日本語ユーザーには使えそうもありませんが、近いうちにもっと進歩したサービスが一般的になる可能性も高いと思います。

30のユニークなコメント欄デザイン

ソーシャルブックマークのコメント機能や、Twitter などのマイクロブログサービスにその場を奪われてしまっているブログのコメント欄ですが、まだまだ工夫次第で楽しいものになりますよ、ということで。30のユニークなコメント欄デザインを集めた記事がありました（via swissmiss）：

■ 30 Must See Comment Designs for Web Designers (Creating a blog web design blog)

コメント欄がユニークな30のブログについて。冒頭で「コメント欄のデザインはアートだ！」という名言（？）が飛び出したりしています。とりあえず先に30個を箇条書きにしてみると：

1. alwaysBETA
2. AudetteMedia
3. Baekdal
4. Bartelme
5. Blog Design Blog
6. Dale Anthony
7. Darkmotion
8. Elitist Snob
9. exhero
10. Freelanceswitch
11. the Geniant blog
12. ifoh designs
13. Intype
14. Larissa Meek
15. Mancub
16. Mike Davidson
17. Mostly Lisa
18. Nimbupani
19. Oaktree Creative
20. Ordered List
21. Rob Goodlatte
22. Shaun Inman
23. Chris Shiflett
24. Jonathan Snook
25. Squawk
26. Standards for Life
27. Stopdesign
28. SuperfluousBanter
29. Thomas Finley
30. Tutorial9

……こんな感じ。さすがに30もあると長いですね。ブログに限らず、コメント欄全般のデザインを行う際にも参考になるかも。

個々の中身を確認してから、後で追記コメントしたいと思います。

【関連記事】

■ パラグラフ単位のコメント、という発想
■ コメント欄に YouTube を

ケータイでソーシャルブックマークが流行った、と想像してみる。

イメージ的にはモバゲータウンのような感じで、ケータイ限定SBMサービス「モブクマ（仮称）」が中高生を中心に流行ったと想像してみる。

1. ある日「モブクマ」の存在を偶然知る自分。
2. さっそくキーワード検索で"Polar Bear Blog"のエントリをチェック。
3. そこには「何このブログ」「海外ネタを拾ってるだけじゃない」などのネガコメが満載。
4. さらに[キモイ]というタグも満載
5. ウツな気分になって、ついでに"シロクマ日報"を検索。
6. そこには「何このブログ」「何かを批判してることが多いよねー」などのネガコメが満載。[キモイ]タグに加え[KY]タグも。
7. さらにウツな気分になって、ブログで「モブクマってキモい」「文化が違う」などと書いてしまう。
8. 炎上

……と帰結しました。

この週末、いくつか「SBM（特にはてブ）怖い」「怖いというのは筋違い」的な議論を目にしました。以前から繰り返されてきた話で、僕も「ブクマ怖い」というエントリを書いたことがありましたが、改めて「自分とは思考回路が違う人々の集団がいきなり目の前に現れた時の怖さ」を理解してあげても良いのでは、と思います。「批判されるのが嫌ならネット上に書くな」という意見も分かるのですが、いきなり[これはひどい]というタグがどんなものかを理解して、建設的な対応をしろというのも可哀想でしょう。

先日紹介した"We heart it"という画像・動画限定SBMサービス。特に何も変わった仕掛けをしていないにも関わらず、エロ・グロ画像が氾濫することもなく（中の人が必死に消しているのかもしれませんが）、不思議とアート系の画像・動画のみがピックアップされています。これを見ていると、SBMはやっぱりコミュニティ系というか、参加者の間に一定の文化を生むサービスのように感じます。その文化と相容れない人々が、偶然サイトに足を踏み入れてしまった時の衝撃。それを理解した上で、話を始めても良いのでは。