人々のニーズの多様化と、それに応える技術の進化によって、様々なカスタマイズ/パーソナライズ・サービスが生まれてきているのはご存知の通り。あらゆるものが自分好みにアレンジできる時代になっていますが、これはその中でも特にユニークなものかもしれません:
■ Ultra-personal jewelry replicates a wearer's scar (Springwise)
紹介されているのは"It's my scar"というサービス。続きを読む前に、次の写真が何か考えてみて下さい:
銀のような金属でできたアクセサリー、というところまでは明白ですが、いったいこの形は何なのでしょうか?実はこれ、Amanda さんという方の腕にあるキズを象ったものとのこと。元のキズがどんなものか、こちらのページで確認することができます:
当然ながらキズの形は誰一人として同じではありませんから、まさしく「この世に1つしかないアクセサリー」を創り出すことができるわけですね。作れるのはネックレスだけでなく、指輪やブレスレッドなど様々なタイプが可能のようです(ギャラリーのページで実際の作品が公開されています)。オーダーはオンラインでも可能で、その場合はキズが写っている画像をアップロードすることで、キズの形を再現してもらうことになります。依頼してから6~8週間で完成、料金は200~1,500ドル程度とのこと。
このサービスはカスタマイズを可能とすると同時に、通常ならネガティブなイメージしかない体のキズというものを、まったく逆に肯定的なものとして捉えることを可能にしてくれるという点でもユニークなものでしょう。大げさなことを言えば、「自分が嫌だと感じていたもの、忘れたいと思っていた出来事に新しい意味を見出す」きっかけを与えてくれるのではないでしょうか。もちろんどんな形でも他人にキズなど見せたくないという方も多いでしょうが、既成概念をひっくり返してしまおうという態度には見習うところがありますよね。
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