今日も小さなニュースを次々と。
■ Google revs up smart charging for plug-ins (CNET)
Google の最新の取り組みについてなんですが、いつものようなウェブサービスではありません:
Google is developing "smart charging" software to ensure that plug-in electric vehicles don't cause traffic jams on the power grid.
The search giant is researching a number of energy-related technologies, including car charging software, where IT and "ET," or energy technology, meet, said Dan Reicher, director of climate change and energy initiatives at Google.org.
電気自動車が送電網の中で「渋滞」を起こしてしまわないために、Google は「スマート充電ソフト」を開発しようとしている。
検索エンジン大手の Google は、エネルギー関連技術に関する研究を行っているが、その中にはITとET(環境技術)が出会う分野である電気自動車用充電ソフトも含まれている、と Google.org の気候変動・エネルギーイニシアチブ部門でディレクターを務める Dan Reicher は述べている。
何でもEVやプラグインハイブリッド車の充電を制御するソフトを Google が開発中、とのこと。EVが普及すると、帰宅ラッシュ時など充電が集中する時間帯が生まれることが予想されるわけですね。その際、どの車両をどこで充電させるのが最適かを判断する(そしてその結果を各車両やグリッド管理局にフィードバックする)「Vehicle Dispatch Algorithms (車両配置アルゴリズム?)」というものを作ろうとしているのだとか。
これだけだとまだよく分かりませんが、ともかくプリウスなどの車両を既に本社に持ち込み、データ収集を行っているとのこと。さらにそう遠くない将来に実用化される予定なのだとか。こうしたスマート充電技術は他の企業でも開発中とのことですが、Google が市場を握ったらそれこそ「Google のお世話にならない日はない」という世界になるのかも。
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昨日の小ネタで"V-Vehicle"(Vビークル)に有名ベンチャーキャピタルが出資したよ、という話を紹介しましたが、今朝の日経新聞でも取り上げられていました。残念ながらネットには掲載されていないようなので、ちょっとだけ引用(手元にあるよという方は第9面の「環境車VBへ投資続々」をご覧下さい):
「自動車市場で米国のリーダーシップを取り戻す」――米国の有力ベンチャーキャピタルや著名投資家が、環境対応車を手掛ける西海岸のベンチャー企業への投資を本格化する。ゼネラル・モーターズ(GM)などの苦戦が続く中、電気自動車などを開発するベンチャーを育て、西海岸から反撃ののろしを上げる。
有力VCのクライナー・パーキンズ・コーフィールド&バイヤーズ(KPCB)が出資するのは、オラクル元幹部が設立した環境対応車のベンチャー「Vビークル・カンパニー」。2006年設立で、カリフォルニア州サンディエゴ市に本社を置く。
実はこのVビークルには、日本でも有名な投資家のブーン・ピケンズも出資していたり、BMWやマツダに在籍したことのあるデザイナーの俣野努氏も参画しているとのこと。
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■ 三菱自 EV拡大戦略 低価格、多様化で市場開拓 (Business i)
また、中国などのベンチャー企業が相次いでEV開発に参入していることについては、「低価格化が進みつつあり、脅威に感じている」とし、今後は「蓄電技術開発をめぐって、国と国との威信をかけた戦いになる」と述べ、開発をめぐって国の後押しが必要との認識も示した。
一方の三菱自動車は、とにかく生産を拡大していち早くコストダウンを図る戦略ですよっと。技術面の後押しという点では「国と国の戦い」」になるのは明らかでしょうが、それを魅力的な商品に仕立て、マーケットに浸透させるという点ではVCの支援を得たベンチャー企業も無視できない存在になるのかも。あ、アイ・ミーブは今週末に三菱自動車の品川本社で試乗できるそうです。
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■ 兵庫農林水産技術総合センター、農業経営支援ソフトを開発 (日刊工業新聞)
兵庫県立農林水産技術総合センター(兵庫県加西市、和田眞由美所長、0790・47・2400)は、農業者の経営分析や経営改善の支援ツールとなるパソコンソフト「こらぼ」を開発した。希望する県内農業者に無料で配布するほか、県内13カ所の農業改良普及センターの指導員が、農業者の経営改善のために活用する。
こらぼは2種類の支援ソフトで構成し、表計算ソフト「エクセル」を使って農業経営の実態をシミュレーションすることができる。
いきなり農業の話になりますが、改正農地法も成立したということで、これからますます経営マインドを持った人々が農業に参入するはず。とすれば、こんな「農業経営支援ソフト」という市場がこれから拡大するのかなーなんて考えてます。Google による無料WEBアプリ「Google Farmer」なんてものが登場してしまう前に、一稼ぎするチャンスを狙ってみても良いかも?
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■ Looking to Buy Gold? Grab a Sack of Quarters First (New York Times)
ドイツのフランクフルト空港に、「金の延べ棒自動販売機」が登場したそうです。買えるのは(当然ながら)ごく小さなもので、1グラムの延べ板、5グラム/10グラムの延べ棒、および数種類の金貨とのこと。ちなみに価格はその日の金相場に応じて変動するのだとか。冗談で設置したのかと思いきや、世界中で500台の設置を目指しているそうで……誰が買うのかなぁ。
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