「勝手に政治献金プロジェクト」の番外編として。相も変わらず解禁に向けた動きが盛り上がらない「選挙でのインターネット活用」ですが、都議会議員選挙に関連して「東京都議会議員選挙 e都政 -ザ・選挙-」というサイトがオープンしていることをご存知でしょうか:
■ ネット版「政見放送」 (読売新聞)
都議選(来月3日告示)の立候補予定者が政策などについて語る映像を、閲覧できるホームページ(HP)が今月19日、開設される。言わば「インターネット版の政見放送」で、企画した東京青年会議所(JC)は、「都議選に対する都民の関心を高めたい」としている。
■ 都議選立候補予定者の政見動画公開中、自民は不参加-「e都政」 (navicon)
動画は1候補者につき最大11分の持ち時間が割り当てられ、公職選挙法が禁じている事前運動に当たらないように、あくまで政策を訴える内容に絞られており、自らへの投票を呼びかける言葉はない。また、選挙期間中のサイト更新は公選法に抵触するとされているため、告示日以降は内容を更新しないとしている。
東京青年会議所(東京JC)が主催するサイト「e都政」について。投票を呼びかける言葉は入れない、告示以降は内容を更新しない等の様々な制限(法律違反を回避するための対処)があるものの、まさしく「ネット版政見放送」といったところですね。
トップページにアクセスすると、こんな風に東京都の地形をコラージュした図が現れます。で、各選挙区をクリックすると候補者が表示されると。試しにわが三鷹市をクリックしてみましょう:
上の記事の通り、自民党の候補者は参加していないのですが、JANJANが開設している立候補予定者情報のページ(JANJAN全国政治家データベース)にはリンクが貼られています。四の五の言わないで自民党も参加すればいいのに。
で、面白いのはニュース記事では報じられていない部分。実はこのサイト、7月12日の投開票日以降も継続されるとのこと。つまり候補者たちの「公約」と、実際の働きぶりを検証することができるわけですね。うーん、なんでこういったサイトがこれまでも無かったんだろ。おそらく様々な法律や規制やらがあるのでしょうが、「過去の政見放送が全て観られるデータベース、候補者や政党での検索も自由自在!」なんてサイトがあれば面白いのに。
おしまいに「ネットでの政見放送」というキーワードで欠かせない、この動画を貼っておきましょう:
来るべき選挙でも、またいろいろと「あの動画掲載は選挙法違反だ!」「削除しろ!」とかいう騒動が起きるんだろうなぁ。
はじめまして!
〈……面白いのはニュース記事では報じられていない部分。実はこのサイト、7月12日の投開票日以降も継続されるとのこと。つまり候補者たちの「公約」と、実際の働きぶりを検証することができるわけですね。うーん、なんでこういったサイトがこれまでも無かったんだろ。……〉
まったく同感ですねぇ。次の国政選挙では、街頭演説を録画する人が増えて、それらが投開票日後に YouTube にアーカイブされるといいですね。
だれか自主的&確信犯的に、indexサイト(の管理人)を務めないだろうか。
投稿情報: 鷹司堂後 | 2009/06/22 18:41
鷹司堂後さん、コメントありがとうございます。
確かに「確信犯的に」政見放送や街頭演説を録画して、YouTube にアップしてしまうなんてことが行われたら楽しいかもしれませんね。不謹慎な発言ですが、ならば法律を改正して、ネット選挙・ネット政治の解禁に向けて環境整備を進めていって欲しいと思います。
投稿情報: アキヒト | 2009/06/28 07:48