さて、若干順序は目茶苦茶ですが、「1万円を政治献金」することを思いつき「子供の生活・教育環境を改善しようとしている政治家」に渡そうというところまで決まりました。あとはそんな政治家を探し出すだけ!ですね。
……と、そこでふと思い出したのが「ボートマッチ」というサービス。Wikipedia から概略を引用してみましょう。
選挙に関するインターネット・サービス。立候補者や政党に対し、選挙で争点となりそうな政策や問題に関するアンケートを送付。提出された回答を基にデータベースを作成し、有権者が同じアンケートに回答する事で、有権者と立候補者、または有権者と政党との考え方の一致度を測定することができる(政党に関しては、ボートマッチを主催している団体が各党のマニフェストなどを分析し、それをデータベース化している場合もある。)。
ヨーロッパでは広く普及しているサービスである。
こんなサービスがあることを知ったのは、2007年に参院選が行われたときでした:
■ あなたの考え、どの政党と似てる? 毎日新聞が「ボートマッチ」 (ITmedia News)
毎日新聞社は7月6日、12日に公示される参院選に向け、政党別候補者の“考え方平均値”と、自分の考えとがどれくらい近いかを調べられる「毎日ボートマッチ えらぼーと」を、ニュースサイト「MSN毎日インタラクティブ」で公開した。政策に関する21の質問に答えるだけで、政党ごとの候補者の考え方の平均値と、自分の意見との近さを確認できる。携帯電話でも利用可能だ。
また毎日がMSNと提携していた頃の話ですが、21の質問に答えるだけで、自分の考え方に近い候補者を探せる「えらぼーと」というサービスを開設したわけですね(当時このブログでも紹介しています)。ご存知の通りMSNと毎日の提携は終了したため、現在は別URLで公開されています:
■ 衆院選「えらぼーと」実施について (毎日jp)
毎日新聞社は、今年実施される衆院選において、新機能を追加した「毎日ボートマッチ(えらぼーと)」をユーザーのみなさんに提供する予定です。
とのことで、具体的な時期は示されていないものの、2009年版も登場するかも……という状態のようです。
ちなみに2007年には、他にもこんな「ボートマッチ」サービスがありました:
残念ながらこれらのサービスは、2007年以降更新されていません。確かに選挙の際に判断材料を提供するのが「ボートマッチ」なわけですが、選挙の時だけ政治に関心を持てば良いというわけでもないでしょう。例えば米国では、New York Times など、政治家が議会で何をしているか?を常にフォローしているサイトがいくつか存在しています(例えばこんな感じ。ちなみに New York Times は、議会の投票結果が取得できるAPIまで開発・公開しています)。「ふと思い立ったら政治家の過去の投票行動を簡単に調べられるサービス」を朝日や読売あたりが開設してくれても良いのですが……。
政治家ブログは日本でも珍しくなりましたし、最近はついに「政治家Twitter」も登場しました。しかしそれで把握できるのは、あくまでもリアルタイムの考え方、フロー情報に過ぎません。ボートマッチのような「ストック情報を分析・活用できるサイト」が登場してくれることを期待したいと思います。最低でも、来るべき選挙で「ボートマッチ2009」的なサイトが数多く登場して欲しいですね。
さてと、それじゃ自分の理念に近い政治家、どうやって探そうかな……。
前回は、ボートマッチを多いに参考にさせてもらいました。
再度の登場を期待したいと思います。
投稿情報: ken | 2009/07/18 20:27
読売と毎日のボートマッチ、グーグルの「未来を選ぼう」、ヤフーの「マニフェストマッチ」、楽天の「LOVE JAPAN」など、今回の衆院選ではIT選挙で参考になるサイトがいろいろ出てきていますが、仕組みや、得られる結果、意義も結構違ったりと、利用する側は結構迷っているんじゃないかと思います。利用ガイド一覧なんかあれば、便利なんだけど。
投稿情報: tadano | 2009/08/23 23:06