SNSと雑誌の関係とは?というと、様々な要素を考えられそうですが、それだけに様々な解釈が可能になりそうなニュース:
■ MySpace: The Magazine (Advertising Age)
MySpace と言えば、若年層を中心に人気を集めているSNS・・・という説明も不要なくらい日本でも有名ですが、なんとその MySpace が雑誌を刊行することを検討中とのこと。MySpace 内で有名なメンバーを取り上げ、彼らの素顔や興味に迫るといった内容になるそうです。
また記事では MySpace が雑誌の刊行を、ビジネスモデルの1つとして考えているような解説がされています。だとすると、ペラペラのフリーペーパーを二束三文で配るといった感覚ではなく、きっちりと装てんされた本をそれなりの価格で売る、という感じになるのでしょうか。
深く考えてみたい面白いニュースなのですが、例によってちょっと時間がないので、思ったことを簡単に。僕はこの"MySpace Magazine"、意外に需要があるのではと思います。SNS が肥大化すれば、「村」や「コミュニティ」といったものが生まれ、同じサービスの参加者であってもまったく異なる世界に住み、異なる経験をしているということがあり得ます。そんな状況で、MySpace という世界全体を俯瞰し、ナビゲートしてくれる役目を"MySpace Magazine"が担ってくれるのではないでしょうか。
それはデジタルでは無理なの?と言われると、うーんとうなってしまいますが、雑誌の持つ「網羅性」や「意外性(探していなかった情報にも偶然目が留まる、という意味)」が、「世界を俯瞰する」のには適していると思います。どうしてもデジタルにコンテンツが提供されると、検索やカテゴリ分けによって結局「自分の世界」に属していないものからは離れていってしまいますし。
また「保管性」という面でも、SNS内のコンテンツを雑誌化するメリットはあるのではないでしょうか。これはちょっとうまい例が見つかりませんが、例えばSNS内で盛り上がった話題があって、そのままではコンテンツの積み重ねに埋もれてしまう・・・という状況で、価値のある情報を切り取って雑誌化する、というのは価値を見出す人が多いように思います。
しかし日本でも、「Mixi Magazine」なんて登場する時代がやってくるのでしょうか。Yahoo!の雑誌があるくらいだから、日本の方が逆に受け入れられやすいかな。
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