先週から観測記事が流れていることをお伝えしていた(関連記事:Microsoft 2.0)Microsoftの WEBベースアプリケーションですが、CNetで速報が出ました。
[速報] マイクロソフト、オンラインサービス「Windows Live」「Office Live」を発表 - CNET Japan
記事は簡単に、"Windows Live""Office Live"という2つのサービスが開始されることを伝えています。"Windows Live"は個人向けサービスで、電子メールやブログ、インスタントメッセージなどが含まれるとのこと。MSNブランドで提供されるとのことですから、既存のHotmailとIMにブログサービスが統合されるイメージでしょうか(ちなみにHot Mailの次期バージョン"Kahuna"--ハワイ語で"master of masters"という意味--が開発中です。参考記事:Channel 9 Forums » The Videos » Omar Shahine and team - New Hotmail "Kahuna")。
一方"Office Live"は小規模企業向けのサービスで、当初22種類のアプリケーションが用意されるとのこと。Excelを使った共同作業などがオンラインで可能になるということで、もしかしたらWikiっぽいアプリケーションなんかも登場するのでしょうか。
気になる収益モデルはというと、"Windows Live"は広告とサブスクリプションの2本柱になるようです。やはり基本機能は無償+広告付きで提供、アップグレードor広告削除に課金、というスタイルになりそうですね。
また続報が出たら追記します。
Technorati Tags: microsoft, office, office live, web application
※追記1
いつものようにMemeorandumを確認したら、すごい数の記事が投稿されてますね。CrunchNotesの記事(Microsoft Live Event - My Real Time Notes)を頂点に、Related Itemsが9つ、それぞれの記事には無数のDiscussionが。
CrunchNotesの記事中に、サービスのリリース時期に関する記述がありました:
This will launch in Q1 next year. This is not a replacement to Office, it’s a different type of product.
文中のボールドは原文のままです。当然ですが、既存のOffice製品は存続するようです。ただ2つの製品/サービスをどう位置づけ、差別化していく考えなのでしょうか。
※追記2
さらに、Enterprise Watchに詳細な記事が出ていました。
米Microsoft、オンラインサービス「Windows Live」「Microsoft Office Live」を発表(Enterprise Watch)
これによると、"Office Live"については
広告収入で賄う無料の「Office Live Basics」と有料契約制の「Office Live」があり、Office Live Basicでは、ドメインネーム、容量30MBのWebサイト、5つのWebメールアカウントなどを提供。Office Liveは20以上のビジネスアプリケーションや、プロジェクト管理、顧客管理などの支援機能が利用できる。
とのこと。
それからこちらは、Microsoft公式ページでの発表:
Microsoft Previews New Windows Live and Office Live Services
CNetでも詳細記事がアップされていたので、リンクしておきます:
ビル・ゲイツ:「ソフトウェアは『ライブの時代』に」--MSがオンラインサービス発表(CNet Japan)
Gatesは今回の戦略を、Microsoftが過去に経験した大きな戦略転換になぞらえて説明した。同氏が例に挙げた過去の戦略転換としては、同社が 1995年12月に自社製品をウェブに対応させると発表したことや、2000年6月にWebサービスを実現するための技術に本格的に取り組むと発表したこ となどが挙げられる。
という「本気度」をアピールしたようですが、デモは途中で失敗。これがWeb 2.0時代のMicrosoftの大きな挫折を暗示していた・・・なんてことが言われたりして。
※追記3
Web 2.0の「教祖」、Tim O'Reillyのブログ"O'Reilly Radar"でもこの件に関するコメントがありました:
Live Software (O'Reilly Radar)
The big takeaway: Microsoft is fully engaged with thinking about what I've called "Web 2.0."
(中略)
They are also very clearly focused on advertising as a new business model. We're hearing all the Web 2.0 buzzwords: RSS, AJAX, social networking.
などと語っていて、大喜びのご様子。
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