今朝の日経新聞から。モバイル端末でのデータ取得における、新しいインターフェースのニュース:
進む方向に携帯向けるだけ 飲食店情報 手軽に入手 -- 米VBとKDDI(日本経済新聞 2006年1月26日朝刊、第35面)
例によってまだWEB上の記事が無いのですが、簡単にまとめると、以下のような新しいサービスが始まるとのこと:
- サービス名称は「マピオンポインティングアプリ」。auの携帯電話向けにスタート(ただしGPSち方位センサーを持つ端末のみ)。
- 携帯電話を自分が進む方向に向けるだけで、近くのレストランや観光名所の情報を取得できる。例えば「距離:500m、角度:60度、カテゴリー:駅」などと設定すると、この範囲内にある駅の情報がダウンロードされる。
- データの取得元は、サイバーマップ・ジャパンの地図サイト「マピオン」が持つ全国70万件の公共機関や飲食店、宿泊施設情報。
- 運営するのは、米ITベンチャーのジオベクター(GeoVector)日本法人。
「目的の方向に携帯を向ける」という直感的な操作法が面白いです。「住所を入力する」という従来の手法とどちらが優れているとは言えませんが、この操作法が便利に感じるシチュエーションはいろいろと考えられると思います。またローカル広告と結びつけることも、容易に想像できますね(関連記事:ユーザーの居場所に応じて、携帯電話に広告を出すサービスがスタート)。
ジオベクター社のホームページには、いくつか面白いデモが公開されています。こちらのデモ(Welcome to New Zealand)がマピオンポインティングアプリに近いイメージですが、「目的地へナビする」など、より進んだ機能もいくつか含まれています。携帯電話の「携帯性」を「持って動かせる」という意味に解釈すれば、今回のサービスのような新しいインターフェースが、まだまだ考え出せるのではないでしょうか。
<追記>
GeoVectorのサイト(Press Room)に、日本のテレビで紹介された時の動画ファイルがありました:
GeoVector on Japanese TV (in Japanese)
(※動画ファイルに直接リンクしています。)
やっぱり映像で見ると、イメージが掴みやすいですね。ところでこの映像、どの番組なのでしょうか?やっぱりWBS?
GeoVector社の配布動画は、WBSのもののようですね。
「地図革命 歩行者を狙え!」2005.10.5. O.A.
http://www.tv-tokyo.co.jp/wbs/2005/10/05/news_day/n2.html
WBS配布の動画は、リアルプレイヤ入れてないので未確認ですが、「携帯電話を向けると情報が返ってくるサービス」の部分なのだと思います。
投稿情報: p-article | 2006/01/26 11:58
情報、ありがとうございます。
映像には「地図革命 歩行者を狙え!」のテロップが入っているので、WBSのものに間違いないと思います。
中でサイバーマップ・ジャパンの担当者の方が、「コンテンツは持っているのだが、GeoVector社の技術を応用することで、新しい付加価値を生むことができる」という趣旨の発言をされていました。価値のあるコンテンツを保持しているプレイヤーであっても、その価値を高めるために、不断の努力を続けることが求められているわけですね。
投稿情報: アキヒト | 2006/01/26 12:58