札幌市医師会が、ベッドの空き状況をインターネットから検索できる「入退院サポートシステム(仮称)」というサービスを構築しているとのこと:
空きベッド ネット検索システム -- 札幌市医師会が構築 1250機関対象に(日経産業新聞2006年2月16日第11面)
例えば急患で運ばれてきた患者の症状が安定した段階で他の医療機関に転院してもらう場合、専用のホームページに患者の性別や病状などの条件を入力。条件に合った医療機関が見つかれば、メールで連絡する仕組み。
既にある医療機関の情報をもとにしながら、新たに空きベッド情報を追加し、今後も随時更新していくそうです。ユーザーは札幌市内にある約1,250の医療機関が対象となるとのこと。ただ今後の運用状況を見て、周辺都市の医療機関と連携することも視野に入れているようです。
検索というと、ネット上の記事や画像・映像、レストランや書籍といったものを検索することをイメージしがちですが、こうした「大切なもの・欠かせないもの」を見つけることにこそ検索技術が役立てられるべきでしょう。医療関係の情報検索というと、以前から紹介しているHealthLineという成功例がありますが(関連記事:特化型サーチエンジンの可能性)、日本でも同様のサービスが現れることを期待したいと思います。
「大切なもの・欠かせないもの」という流れで考えれば、「夜中に子供が急に発熱したときに、受け入れてくれる病院を探す」「アレルギー体質なので、特定食材を使っていない料理を扱っているレストランを探す」などといった発想が可能でしょう。またこうした情報は、日常生活を離れた場合により必要とされるものでしょうから、モバイル検索として実現されることが望ましいのではないでしょうか。
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