オルタナティブ・ブログを始めていろいろな反応があったのですが、「顔写真が雰囲気と違う」ということを何人かの方に言われました。自分自身ではそんなに違和感ないのですが(クマがいることを含めて)、他人から見るとちょっと違うようです。
とそんなとき、先日の日経新聞夕刊に載った記事を思い出しました:
写真うつり -- あすへの話題 聖路加国際病院副院長 細谷 亮太(日本経済新聞夕刊 2006年3月15日第1面)
曰く、
- 人間には身体と心、それに魂とでも言うようなものがある。ふつう写真は身体しか撮ることができない。
- となると、ふつう私たちがお目にかかる人物写真は、その人の顔は撮れていても、心と魂=オーラのようなものは焼き付けられていないことになる。
- と考えると、日常盛んにオーラを発して生活している人ほど、写真と実際に会った感じがかけ離れることになるはずだ。
との主張です。この理論が正しければ、僕が「写真と雰囲気が違う」と言われたのは誉め言葉になる・・・と捉えるべきでしょうか。
最近、顔認識技術を応用した商品やサービスの話をよく耳にするようになりました(例えば、間もなく一般公開される"Riya"とか--参考記事:CNET Japan「グーグルも注目する写真検索の『Riya』、来週一般公開へ」)。こうした技術はまさに「顔」を「物体」として捉えるわけで、そこには先入観やオーラといったものが入り込む余地はありません。それには良い面と悪い面の両方があると思うのですが、けっきょくのところ、人間同士が対面で行うコミュニケーションの価値は変わらず存在していくのだなあと思います。逆に対面でコミュニケーションしていることの価値が、ネットにはのせられないものとして重要性が増していくかもしれません。
というわけで、最近外でブログを書くようになったおかげで、今までよりもさらに多くの方々と知り合えるようになりました。顔写真も見ていただけるようになったわけですが、実物はもうちょっとオーラを放っているはずなので、いつか実際にお会いできることを(そしてご一緒にお仕事できることを)願っています。
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