アメリカ人は本当にこういう Viral Ad (バイラルアド、クチコミによって広がることを狙って作られるインパクトのある広告)を作るのがうまいよなぁ、という話。まずは YouTube で公開されているこちらのビデオをどうぞ:
ビデオの中身はこんな感じ。ケータイで話しながら、わき見運転をするドライバー。案の定、事故を起こしてしまい、歩行者をはねてしまう。相手が虫の息なのを見て動揺しているところに、謎のセールスマンが現れ、"Roadside Memorial (事故被害者を追悼するために道端に置く供え物)"をオススメする(これでいつ相手が息を引き取っても安心!?)・・・というもの。ここで登場するセールスマン "Bob Fuller" はホームページも開設していて、ビデオに登場する Roadside Memorials が詳しく紹介されています:
実はこの一連のコンテンツ、アメリカのシカゴ市が交通事故を防止するために始めたキャンペーンで、当然ながらすべてフィクション。供え物のCMというあえて不謹慎な内容にすることで、クチコミで反応が広がることを狙っているそうです:
■ Seriously Funny (HOW Blog)
HOW Blog の記事によれば、YouTube 上のビデオは公開後24時間で第42位のランクにつけたそうですから、その反応の大きさがうかがえます。シカゴ市の狙いは大当たり、といったところでしょうか。
YouTube で Viral Ad を公開するという手法はもはや目新しくなくなりつつありますが、こういった公共広告の分野にも応用できるのかもしれませんね。日本の公共広告機構のCMもYouTube上で目にしますし(権利関係がどうなっているのかよく分かりませんが)。テレビではなく YouTube のようなサイトが人々のアテンションを集める時代には、公共広告も WEB2.0 的手法を積極的に活用しなければならなくなるのかもしれません。
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