懲りずに OpenCourseWare 「進化生態情報学」実践中(詳しくはこちらのエントリにて)。ちょうど新学期が始まったような心境で、真新しい教科書の先を読みたくなる心境に近いかもしれません。ということで、今日進めた内容を。
【今日したこと】
- 講義ノートから「2.進化理論の基礎知識(1)」部分をダウンロード、内容を確認。
- 講義ノートに参考文献として挙げられていた、『進化とはなんだろうか』を書店で購入、第4章まで読む。
- 講義ビデオから「Lec.2」のビデオ1、2を聴講。
【今日の感想】
- やっぱり授業ごとに参考文献があるのね。そうなると、キチンと授業を受けようと思えば(つまり参考文献等もちゃんと読んで頭に入れようとするなら)、やっぱり週に1レクチャー完了させるぐらいのペース配分がいいのかも。毎週決められた時間に授業に参加する価値って、そういったペース配分も含まれるのでしょうね。
- 並行して、なぜか齋藤孝さんの『教育力』を読んでいるのですが、その中にこんな一節があります:
会読(※注:緒方洪庵の「緒方塾」で行われていた学習法で、グループ学習と相互評価を合わせたようなもの)というのは、シンプルだが、強力な学習法である。一人だけで勉強していては生まれにくい緊張感が、会読では容易に生み出せる。他人に実力がさらされてしまうというせっぱ詰まった緊張感が、勉強する動機づけになる。切磋琢磨という言葉どおり、お互いに磨き合う関係性を作り上げることが教育者の最も重要な仕事である。
- 上記の2点、つまり「ペース配分」と「他人がいる緊張感」を OCW でも生み出すために、SNS 的なオンラインコミュニティを用意しておくのはどうだろう、とふと思いました。例えば OCW サイトを使うためには、事前に無料のユーザー登録をしてもらうようにして、WEB 上にアップされているマテリアルにアクセスする際にはログインしてもらうと。そして「このコースを受講中なのは○○さんと○○さんです」のように同じ授業に取り組んでいる人々が可視化可能になり、モチベーション向上につながるのではないでしょうか。またタイミングがあえば、ちょうど授業に取り組み始めた人々で小グループを作って、お互いにペース配分しながら勉強を進めていくと(ついでに分からない部分を質問しあったりして)。
- もう1つふと思ったのが、参考文献の購入。例えば Amazon とかと組んで、「東大 OCW・進化生態情報学で使う書籍がワンクリックで買える!」なんて形ですぐにオンライン購入できるようにしておけば、受講者側にも便利だし、大学側も副収入が得られていいのになぁなどと感じました。OCW という形式が一般化したら、そういった周辺ビジネスが出てくるかもしれませんね。
- 授業BBSいいなぁ。思わず書き込みしたくなりました(録画だってば)。
- 前回の授業で「どうすれば学際できるか」というお題が出されていて、BBSの書き込みに「方法ではなく対象重視」というコメントがあったそうですが、これにすごく同意します。実は僕は筑波大学の地域研究研究科という院の卒業生で、学際的な学問である「地域研究」を学んだことがあります。地域研究のアプローチがまさに「方法ではなく対象」というもので、例えばアメリカの政治を研究するために、政治学の手法だけでなく社会学・心理学の手法も駆使してみるということが行われていました。複数の学問分野をたばねてみるためには、融合させることを目的にするのではなくて、特定の研究対象を置いてみる方が実現しやすいと思います。
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