中東の衛星テレビ局アルジャジーラ。彼らがTwitterの公式広告機能「プロモツイート」と「プロモトレンド」を使ってプロモーションを行っていたことについて、以前シロクマ日報の方でご紹介していました:
■ アルジャジーラのTwitterプロモーション、その結果は?
で、その「プロモトレンド」の出稿価格が急騰中だそうで、MediaMemoが「Twitter社にとって安定的な収入源になる可能性がある」と報じています:
■ Twitter Tells Advertisers to Dig Deeper: “Promoted Trends” Get a Price Hike (MediaMemo | AllThingsD)
Twitter doesn’t have a formal rate card, but ad industry sources say the going price for a one-day promoted trends purchase has settled between $70,000 and $80,000, after starting out as high as $100,000 a day.
Now Twitter has started telling buyers the coming price hike will consistently push the ads into the $100,000 to $120,000 range.
Twitterは公式の料金表を用意していないが、広告業界の関係者によると、プロモトレンド1日分の価格は一時10万ドルに達し、現在は7万ドルから8万ドルの間で落ち着いているとのことである。
Twitter社は買い手たちに対し、今後この価格は高騰が予想され、恒常的に10万ドルから12万ドル程度になるだろうと語っている。
とのこと。で、仮に週に2日間、2つの異なる単語に対してプロモトレンドを売ることができたとしたら、1日10万ドル×2つの単語×2日間×52週で2,080万ドル(約17億円)の収入になるとMediaMemoは評価しています。まぁ取らぬ狸の皮算用なんですが、確かに無視できない収入源になる可能性はありそうです。
冒頭で紹介したアルジャジーラの事例では、同社は(報道機関の長所をフル活用して)注目キーワードを事前に予測し、いざ人々の注目がその話題に集まったときに宣伝ツイートを表示させる、という使い方をしていました。しかもプロモツイートやプロモトレンドに出稿すると、Googleのリアルタイム検索上でも宣伝ツイートがトップに表示されます:
これはいまプロモトレンドに設定されている"#LoveShout"をTwitter上で検索したところ。AT&Tが広告主で、同社のFacebookアプリがプロモーションされていますね。で、同じ検索をGoogleリアルタイム検索で実行してみると:
こんな感じ。ちゃんと"Ads by Twitter"として、検索結果の一番上に表示されます。まだまだマイナーな存在のリアルタイム検索ですが、TwitterだけでなくGoogle上でもこのような宣伝ができるとあれば、「毎週2日間、2単語で広告主を集める」というのも皮算用で終わらないかもしれません。
一方でこのような「リアルタイム広告」をどのように活用すれば最大の効果が得られるのか、今後研究が必要になってくるでしょう。アルジャジーラの例のように、広告主の側にも戦略が要求される時代になるかもしれませんね。
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