POLAR BEAR BLOG

Twitter するテディベア

相変わらず Twitter 関連サービスが雨後のタケノコのように現れていますが、今度は「Twitter するテディベア」が登場しました：

■ My Home 2.0 - TEDDY -

正確には「指定された Twitter アカウントのタイムラインに登場する投稿を読み上げてくれる Twitter」なのですが。Twitter の書き込みを音声化するサービス"Talkin' Twitter"（※現在はこの Twitterin' Teddy に対してのみ使用可能）と、Bluetooth 等々を組み合わせて作られたものとのこと。

手術（作成）過程と、実際に動く姿はこちらからどうぞ：

How 2.0: How to Make a Twittering Teddy Bear from My Home 2.0 DIY on Vimeo.

これでウチのシロクマ達も「Twitter するシロクマ」に改造できるかも？

ちなみに完成版の"Twitterin' Twitter"が、eBay のオークションに出品されるそうです。しかしそれほど高度な技術が使われているわけではありませんから、Twitter の人気次第では、「ファービー（※他の喋るオモチャでも可）が Twitter に対応！」とかいう可能性もあるかも。

そうなると、今も AIBO の開発が続いていれば……「Twitter する AIBO」とか出てきてたんだろうなぁ。

【関連記事】

■ 植物にも Twitter を？

本文なんていらない。

 

"画像とキャプションだけで、メッセージの8割は伝わる"

 

ある人から「もっとブログに画像を入れた方がいいよ」と言われました。画像があった方が、目が引かれて読もうという気になるのだとか。その真偽はともかく、最近読んだ本『フォト・リテラシー―報道写真と読む倫理』の中に、写真の力を感じるこんな箇所がありました：

『ナショナル・ジオグラフィック』誌もまた、『ライフ』以上に徹底的な分業体制を誇っている。ここではまず、「ストーリーチーム」（ライター＋写真家＋写真編集者）がいくつもの（記事になり得る）テーマとストーリーリストを制作し、そこから編集部が決定を下す。次にそのストーリーに基づいた写真家の取材が行われる。取材後の写真がレイアウト部門で作業され、それが終わると、記事は最後に「キャプションライター」に回されるのが、この雑誌の特色である。というのも同誌の市場調査によると、同誌予約購読者の53パーセントは、文章ではなく（写真と）キャプションしか読まないためであると言う。

予約購読するほど『ナショナル・ジオグラフィック』が気に入っているのに、「写真とそれに付随するキャプションしか読まない」という読者が約半数もいるとはにわかには信じがたいことですが……。しかしそれだけ写真というものが人を惹きつけ、発表した人のメッセージを理解させる/理解したような気にさせる力を持っているということかもしれません。

ではウェブサイト上ではどうかというと、写真ではないのですが、こんな調査結果があります：

■ How Little Do Users Read? (Jakob Nielsen's Alertbox)

ウェブサイトの閲覧者が、いかにその内容を「読んでいないか」を示したもの。冒頭のサマリーで示されているように、平均で文章の3割以下しか読まれていない、という結果が出ています。もちろんECサイトのような買い物が目的のサイトと、ブログのような文章中心のサイトでは、閲覧者の行動は違ってくるでしょう。また面白いと感じる記事、自分の興味がある記事であればしっかりと読むはずです。しかし投稿者が期待するよりもずっと、書かれた文章には注意が払われないものなのでしょうね。

以上の話を総合すると、時間をかけるつもりが無い人のために画像（＋キャプション）を。そして興味を持って読んでくれる人のために、詳細な解説を。ということかもしれません。いや、前者の人々だけを満足させることを考えて、写真とキャプションだけの記事を書くのが一番効率的なのかも？

……ということで、この記事をここまで読んでもらわなくても大丈夫なように、冒頭に画像とキャプションを置いてみました。最後までお読みいただいた皆さま、ありがとうございます。

NATIONAL GEOGRAPHIC (ナショナル ジオグラフィック) 日本版 2008年 06月号 [雑誌]

【関連記事】

■ フォト・リテラシーの必要性 （シロクマ日報）

Business Blog & SNS World 08 開催中。

なんか微妙に寂しさの漂うゲートですが……

"Business Blog & SNS World 08"開催中です。僕も午後4時からのこちらのプログラムに、パネラーとして参加するところです。会場に来られている方、見かけたらお気軽に声を掛けてやってください（今日はクマはいません）。

ちなみに去年の記事：

■ 毒抜きされるブログ/SNS （Polar Bear Blog）
■ 「社内ブログ/社内SNS失敗学」 大盛況！ （intra BLOG/SNS Users Group）

Linux World の方が豪華だねー、とか羨ましがってはいけません：

Twitter が落ちたときは

もう1つネタです。最近（日本時間の）早朝に調子悪くなることが多い Twitter さま。落ちてしまった時は、こちらのサイトをどうぞ：

■ When Twitter Is Down

アクセスすると、以下のようなメッセージが表示されます：

ただそれだけ。このように、"When twitter down..."で始まる様々なメッセージを放ってくれます（内容はアクセス/リロードする度に変わるので、何が出るかは見てのお楽しみ）。ちなみに上のメッセージですが、「Twitter がダウンすると、私はもう自分が誰だか分からなくなる」といった意味。

ちなみにこんなのも表示されました：

"Twitter がダウンした時は、家族を無視するのにもっと生産的な手段を探そう"

……気をつけます。

【関連記事】

■ Twitter が落ちているかどうかを確認する「だけ」のサイト "Is Twitter Down?"

Twitter が教育委員会から目の敵にされる日

日本でも似たような事例があったのですが、Twitter が個人攻撃の場になる、というケースが出てきているようです：

■ Popular blogger ignites uproar over Twitter harassment (Webware)

Ariel Waldman という著名なブロガーさん（Engadget にも寄稿されることがあるとのこと）が Twitter 上で嫌がらせを受け、対応を Twitter 運営サイドに求めたところ……という話。嫌がらせコメントの一部は「匿名投稿」を可能にするサービスからなされたものであったりと、「アカウント即時停止」などの対応が難しい側面があり、問題発言を完全に排除するということには至っていないようです。

Ariel さんは Twitter 側の対応に不満があるとして、主張をご自身のブログでまとめられています：

■ Twitter refuses to uphold Terms of Service (Ariel Waldman)

ちなみに Ariel さんは現在 Pownce の仕事も行っているのですが、嫌がらせはそれ以前から始まっているので無関係のはず、とのこと。ネット上の有名人ということもあり、目立っていたが故に攻撃対象になってしまったのかもしれません（"Creating Passionate Users"の閉鎖を彷彿とさせます）。

で、Twitter 側はどう考えているのかという点ですが：

The final response to Waldman's complaint from Twitter co-founder Biz Stone asserted that "Twitter is a communication utility, not a mediator of content," and that "Twitter recognizes that it is not skilled at judging content disputes between individuals. Determining the line between update and insult is not something that Twitter, nor a crowd, would do well." Stone added that Twitter's team would continue talking about which situations were appropriate for account banning.

Waldman の抗議に対する直近の回答の中で、Twitter の共同創業者である Biz Stone は次のように述べている。「Twitter はコミュニケーションの道具であり、コンテンツの調整者ではない。ユーザー間で生じた争いについて、判断を下すスキルが不足しているとも認識している。通常の更新と攻撃との線引きを行うことは、Twitter 自身にも、そして一般の人々にも上手にできることではない。」また Stone は、アカウント停止の条件としてどんなものが適切か検討中である、とも述べている。

とのこと。ただアカウント停止/コメント削除の条件を明確にしたとしても、それを監視や判断する術がなければ実効性がありません。例えば「モバゲー」などが実施しているような、専用の要員を雇って24時間監視する、などということを始める覚悟があるのでしょうか。

「ユーザーが問題発言を行ったらどう対処するか」「ユーザー間の争いにはどの程度介入するのが適切か」といった問題にはあらゆるコミュニティ系サービスが直面するものですから、ついに Twitter にも来るべき時が来た、ということなのかもしれません。しかし対処の仕方を間違えれば、サービスが不安定であるという問題（ちなみに現時点でも Twitter へのアクセスが出来なくなっています）と同じぐらい、Twitter の人気を失墜させる恐れがあるのではないでしょうか。

それこそ日本では、Twitter がイジメの舞台となって某首相が「なんだか最近おかしなサービスが流行ってますねー。ああいうのは禁止すればいいと思いますね」などと言い出す事態になる可能性もあるのでは。できればこれを Twitter 運営側だけの問題とせず、Twitter ユーザー全体が「問題を起こすユーザーは許さない！」的な態度を示すようになっていって欲しいと思います。

【お知らせ】AMN読者アンケートにご協力下さい。

お知らせです。Polar Bear Blog も参加しているブログネットワーク「アジャイルメディア・ネットワーク（AMN）」で、読者アンケートを実施中です。無記名のアンケートで、内容は簡単な質問ばかりですので、皆さまご協力いただけますでしょうか。

■ AMNブログ読者アンケート

実はAMNでは、昨年3月にも読者アンケートを実施しており、今回が第2回目となります（ちなみに第1回目の結果は、こちらのプレスリリースで確認できます）。1年が経過して、ブログ読者層にどのような変化があったのか。皆さんにも関心が高いテーマだと思いますので、ぜひご協力下さいませ。

（※写真は内容とはあんまり関係ありません。）

【お知らせ】Business Blog & SNS World 08 でパネルディスカッションを行います。

ちょっとお知らせです。来る5月28日～30日にかけて東京ビッグサイトで行われる「Business Blog & SNS World 08」の中で、パネルディスカッションに参加します。

イベントの公式ページはこちら（ちなみにアジャイルメディア・ネットワークもメディアスポンサーになっています）：

■ Business Blog & SNS World 08

僕が参加するパネルディスカッションがこちら。5月30日（金）の午後4時からの開催です：

■ 先進企業に聞く！社内ブログ・SNS導入時の勘所とは （D-37）

【講演内容】
社内ブログ・SNSを既に導入し、一定の成果を上げている先進企業が、これから導入を検討している企業からの質問に回答する。導入前～導入後に発生する課題や、導入後に発生した失敗談、その対応について掘り下げていく。

ということで、これまで社内ブログ/SNSを研究してきた enNetForum、社内ブログ活用研究会、iUG の3団体の代表者がパネリストとして参加し、ご質問にお答えするという形式で行われます（僕はもちろん、iUG の代表として参加させていただきます）。各団体のこれまでの研究成果を踏まえた、中身の濃いディスカッションになると思いますので、ご興味のある方はぜひご参加下さいませ。

またアジャイルメディアの取締役、徳力さんによるセッションも5月28日（水）に行われます。こちらも要注目：

■ 「カンバセーショナルマーケティング」～ネットマーケティングの鍵は会話にある～

【講演内容】
急成長するブログやSNSなどのソーシャルメディア。そのソーシャルメディアを活用したマーケティングを行う上では、これまでの一方通行のマスマーケティングと異なり、「カンバセーショナルマーケティング」と呼ばれるような、企業と利用者の「会話」に注目したマーケティングが鍵になる。
本講演では、なぜインターネットでは「会話」がマーケティングの鍵になるのか、また実際にカンバセーショナルマーケティングを実践する上でのステップや事例を紹介する。

来場事前登録はこちらからどうぞ：

■ Business Blog & SNS World: 来場事前登録

アクセスが欲しければ、木曜日の午後1時～午後3時に投稿しよう。

フィードを分析して、個々の記事の人気度（Del.icio.us へのブクマ数や Digg への投票数などから計算）を計ってくれる"AideRSS"というサービスがあるのですが、そのAPIを使い、記事の人気度と投稿時間を調べた方がいるそうです。その結果、最もアクセスを集めやすい時間帯・曜日として挙げられたのは……

■ Want That Post to Go Popular? Here's The Best and Worst Times to Post It (ReadWriteWeb)

って既にタイトルで明らかにしているのですが、結論として

【アクセスが集まりやすい】

• 午後1時～3時（お昼時間後）
• 午後5時～7時（仕事時間後）
• 木曜日

【アクセスが集まりにくい】

• 午後3時～5時（明らかに仕事に没頭している時間帯）
• 週末

という結果だったとのこと。ただし米国での分析結果、ですが。またブログのジャンルによっては、夕方の方がアクセスが多い場合もあるでしょう（料理のレシピを公開するブログとか、週末のゴルフ）。

しかし「だいたい予想通りだな」と感じる方が多いのではないでしょうか。この Polar Bear Blog のアクセスログを見ても、だいたいお昼休み前後や夜間のアクセスが多いですし、週末はウィークデーのアクセスの2～3割減といったところ。もちろんアップした記事の内容にもよりますが、傾向的には「オフィスで働く人々の行動パターン」に沿っている感じです。

前述の通りこれはジャンルを区切って行われた調査ではないので、もっと細かく見ていけば、「実は休日の夜が○○にとってはベスト」という話が出てくるかもしれませんが。日本でも「はてブのホテントリに入る記事には、この時間帯に投稿されることが多い！」なんて話が出てきたりしてね。

数日間、指定した相手の Twitter を無視する"TwitterSnooze"

例えば、知り合いがゴールデンウィークで11連休を取り、どこぞへ旅行にでも出かけているとしましょう。彼/彼女の Twitter には、「いま飛行機に乗り込みます！」「ただいま到着しました！」「今日はビーチでゆっくりするので、Twitter 自重しまーす」などの書き込みで溢れることとなります。別にスパマーでもないし嫌いな相手でもないんだけど、連休？何それ？という自分には耐え難い……という方にオススメなのが、こちらのサービス：

■ TwitterSnooze

最大30日間、指定した日数で指定した相手の Twitter 上での発言を表示させなくするサービス。しかも自分が無視していることは、相手に通知されません。"Snooze"は日本でも「スヌーズボタン」として名が通っていますが、まさに Twitter 上のスヌーズボタンというイメージです。

使い方は簡単（ただしパスワードを登録する必要があるので、抵抗感を感じる方も多いと思いますが）。自分の Twitter ID/パスワードを入力し、発言を無視したい相手の Twitter ID を指定すればOK。上のスクリーンショットは実際に BarackObama を指定してみたものですが（テストであって、別に他意はありません）、無視している相手の一覧と詳細状況、解除ボタン等が表示されています。もちろん複数の相手も指定可能。

「嫌な相手がいるなら follow 解除すればいいのに」と言われるかもしれませんが、上記のように一時的に発言をフィルターしたい場合はあるかも（ちなみに公式の説明では、「自分が行っていないイベントに参加している人の Twitter を無視できます！」のような例が掲げられています）。あの Dave Winer なんかもブログで以下のように述べています：

I need a new command in Twitter -- a temporary unfollow, or viewed another way, a block-with-timeout. Same idea.

I need it when someone is at a conference I don't care about, live-blogging every detail. After 30 or 40 updates, I gotta stop it, it's interfering with other posts. But I don't want to complain. I just want to go silently. But tomorrow when the event is over, I want to (silently) resume the follow.  

Twitter に新しい機能が欲しい。「一時的に follow 解除」、もしくは時間制限付きブロック、そんな機能だ。

それをいつ使うかというと、誰かが僕の関心のない会議に出席して、詳細をライブブログしているような時だ。30とか40もアップデートがあったら、他の発言をジャマされないように止めないといけない。けど、文句は言いたくない。静かな方法でしたいのだ。そしてイベントが終わったら、また静かに follow を再開させたい。

……まさに今回の TwitterSnooze がそんな機能を提供してくれているわけですが、意外と人気を博してしまうかもしれませんね。ただ最近 Twitter クライアントの動向をチェックしていないので、同様の機能を提供している Twitter クライアントや外部サービス/ツールがあるかもしれません（ご存知の方、ご指摘いただければと思います）。

ということで、過去に僕の Twitter でウザイと感じさせてしまった皆さまごめんなさい。GW中は特に旅行も計画していないので（某イベントに参加予定ですが）、こっそりスヌーズはご勘弁くださいませ。

Twitter has been Japanized - with ads!

Twitter has been localized into Japanese just now (about 10:30 am JST). Surprisingly, the Japanized twitter page has ads like this:

On the top right of the screen, you can see a square banner, which has been delivered by CGM Marketing, subsidiary of Digital Garage. You can change the language on the "Settings" menu, and when you choose "English", the banner disappears. I'm not sure this is just temporary, or in the near future ads will be displayed no matter which language you choose.

As far as I know, the Japanese twitter users I follow seems to accept Twitter's decision to display ads. I saw a few comments which clearly criticize this change, but most of them were about funny translation, not ads. Since some blogs already reported that Twitter had been testing advertising, "ad-supported twitter" could be no surprise to them. Or, the Japanese are nice to Twitter and think it should get some money?

……っつーことで、Twitter 日本語版が開始されました。驚いたことに、広告が表示されてます。僕が follow している方々の意見を見る限りでは、「少しぐらいの広告は仕方ない」「クライアントからアクセスしてるから関係ない」というコメントが多く、あまり気にしてなさそうという感じでしょうか。ただ海外のブログでは、「Twitter に広告出すのは反対！」という意見を目にしますから、これが英語版にも拡大されたらどんな反応が起きるのでしょうね。

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■ 【速報】Twitter日本語版サービスが開始 （BB Watch）