POLAR BEAR BLOG

Tagging + OPML + RSS Reader = ?

Micro Persuasionの記事を読んで、タグ検索を簡単に行う小ワザを発見しました。

Micro Persuasion: Ten RSS Hacks

この記事のHack (6)を読んで知ったのですが、gada.beは検索結果をOPMLで出力してくれる機能があるそうです。

gada.beについては既にブログ記事（例えばITmediaオルタナティブブログ・Web1.5「TAG検索 gada.be」など）で紹介されているので、ご存知の方もいらっしゃると思いますが、簡単に説明を。gada.beは一種のサーチエンジンですが、WEBページ内のテキストを検索する替わりに、そのページに設定された「タグ（サービスによってはキーワード、ラベルなどと呼ばれる場合も）」を検索します。結果はタグ情報を付与しているサービス毎にグルーピングして表示され、「ブログ」「画像」など検索対象ページの絞込みも可能です。

百聞は一見にしかず。「RSS」で検索するとこうなります：gada.be検索結果へ。

この検索結果のURLの末尾に、"/OPML"をつけるとOPMLファイルが表示されます。OPMLファイルをブラウザで見てもしょうがないので、RSSリーダーに読み込ませてみましょう。FireFoxの拡張機能、"Wizz RSS News Reader"には、WEB上のOPMLファイルを読み込む機能があります。そこで「corporate blogging」というキーワードで検索（対象はブログに限定）を行い、結果のOPMLをWizz RSSリーダーで表示するとこうなります（クリックで拡大）：

小さくて分かりにくいのですが、FeedsterやTechnoratiなど検索対象となったサービスがサイドバー中段に表示され、各サービスを選択すると、その中での検索結果がサイドバー下段に表示されています。

検索結果を効率的にRSSリーダーに登録できる、という単純な利点ですが、少しずつOPMLの活用法が広がってきたという感じがします。「2006年はOPMLの年になる」と宣言しているような人もいますし（Alex Barnett blog: "7 reasons 2006 will be a big year for OPML"）、もっと面白い使い方が出てくると良いですね。

参考記事：OPMLを利用したReading List

Technorati Tags: gada.be, FireFox, Wizz, OPML, tools

Web 2.0なVCたち

Web 2.0系企業の将来性を疑う声がある一方で、それに積極的に投資しようというベンチャーキャピタルも存在します。TechCrunchでそんなVC達が紹介されています：

TechCrunch » Top Five Web 2.0 Venture Capitalists

中にはDel.icio.usやFeedsterに投資していたVCなんて人も。さすがはWeb 2.0を理解していると言うべきか、単にブログがそれだけ普及しているだけかは分かりませんが、紹介されているVCの多くが自らブログを開設しています。彼らのブログを追えば、何が有望なWeb 2.0サービスかヒントが得れるかも。

Technorati Tags: Web 2.0, venture capital, VC, techcrunch

Flock Developer Preview

今朝メールをチェックしていたら、Flockから"Private Preview"へのお誘いが届いていました。ようやくベータテスト参加です！

さっそくサイトにアクセスして、"Developer Preview"というバージョンをダウンロード。30分ほど使ってみましたが、del.icio.usやFlickrとの融合、RSSフィードへの対応など、随所に新しい発想が感じられます（ニュース等で知っていたことではありますが）。ただそれだけに操作で戸惑うことも多く、もう少し慣れてから評価のコメントをしたいと思います。

この記事はテスト的に、Flockのブログ作成機能から投稿してます。"Flickr Topbar"を表示させると、こんな風にFlickrに登録された画像が表示され、これをドラッグ＆ドロップで記事に取り込むことが可能（下の画像を参照：クリックで拡大）。もちろん自分のアカウントに登録されている写真だけでなく、他人のアカウントの写真も取り込むことができます。これは写真を多用するブログを書いている人にとっては、すごく便利な機能かもしれません。

ちなみに画面の右側にあるのは、タグ入力欄です。

Technorati Tags: Flock, beta test, blog

BIGLOBEからソーシャルRSSリーダー登場

今日は引越しで、一日中力仕事してました。という訳でろくにニュースもチェックしていないのですが、CNet Japanで気になるニュースがありましたのでご紹介を。

Google Readerを筆頭に、最近新しいRSSリーダーが各社から発表されていますが、登録したRSSフィードを他人と共有できる「ソーシャルRSSリーダー」がBIGLOBEからリリースされたというニュース：

他のユーザーとつながるソーシャルRSSリーダー--BIGLOBEが提供開始（CNet Japan）

ウェブリリーダーと銘打たれたこのWEB型RSSリーダー、「登録したRSSフィードの一覧をソーシャルブックマークと同様に他のユーザーに公開し、共有できるのが特徴」とのこと。

以前から「OPMLを活用し、他人とRSSフィードを共有する」という"Reading List"のアイデアがあることをご紹介しています（関連記事）。BIGLOBEのRSSリーダーがOPMLの共有を行っているのかどうかは分かりませんが、"Reading List"の機能が実現されていると言って良さそうです。

非公開設定も可能とのことで、プライバシーの問題もクリアされています。残念ながらまだ使ってみてはいないのですが（BIGLOBEのカフェ会員かサービス会員であることが必要）、フィードの人気ランキング機能があったり、「同じ趣向の人を探す」という機能があるなど、フィード共有ならではのサービスが展開されているようです。ソーシャルRSSリーダーというとRojoやBloglines辺りを連想しますが、単なるフィード共有にとどまらないサービスになっているのではないでしょうか。

RSSフィードの登録状況を共有することで、例えば「『百式』を購読している人は、こんなブログも購読しています」というAmazonの「お薦め」のような機能や、「『ITmedia オルタナティブ・ブログ』購読者の会」のようなコミュニティ形成機能、「マーケティング担当者必読ブログリスト」のような情報共有機能など、さまざまな発展が考えられると思うのですが。BIGLOBEのRSSリーダーがきっかけとなって、もっと「RSSフィードを共有する」という発想が普及すれば良いなと思います。

※トマログさんの記事に、ウェブリリーダーの詳細なレポートが掲載されています。僕はすっかり疲れてしまったので、この記事を読んで満足して寝ようと思います・・・。

BIGLOBE、オンラインRSSリーダー「ウェブリリーダー」のベータ版を公開　（トマログ）

Pajamas Mediaは市民メディアとなり得るか？

著名ブロガーが集まり、既存のメディアに代わるニュースサイトを立ち上げようとしているというニュース：

既存メディアに一撃--著名ジャーナリストが協力するブログ集約サイト始動へ（CNet Japan）

「ブログ集約サイト」と銘打たれているのですが、

... 同サイトでは、The Associated Pressなどのニュースソースからの基本的なニュースフィードに加え、オリジナルコンテンツや70人以上のブロガーが執筆するアフィリエイトサイトへのリンクを提供するという。

ということなので、「ニュースコンテンツ＋オリジナルのブログ記事」というようなイメージだと思います。しかも広告収入を期待しているようなので、単に「ブログ集約サイト」というより「ニュースサイト」と言った方が近いのでは、と思ってこの言葉を使いました。

この試み、プロのジャーナリストも参加するということで、確かに「ブログの信頼性を今以上に高める」という目的を達成するのには有効でしょう。しかし「ブログを使うこと」の意義があまり前面に出ていないのが気になります。「既存メディアに取って代わる」ことの方が重要な目的で、たまたま世に普及しているCMSツールがブログだったからブログを使うのだ、ということでなければ良いのですが。

著名人、特にジャーナリストが参加しているということで、逆に不安を感じる面もあります。既存のニュースサイトと変わらないメディアになってしまう可能性があるのでは？また権威のある人物が集結してしまうと、いくらパジャマを着ていても、権威主義的なメディアになってしまう危険性はないでしょうか。

ブログを使うことに意義を見出すのであれば、トラックバックやコメントを自由に受け付ける、ユーザーに開かれた姿勢を持つサイトであって欲しいと思います。それこそ著名な作家やコラムニストたちと、一般の人々が盛んにディスカッションするコミュニティが形成できれば、単に「既存メディアをブログに置き換えた」のではなく「情報発信の新しいパラダイムを打ち立てた」という評価を得れるでしょう。

単にこの記事で触れられていなかっただけで、コメントやトラックバックを活用することは語るまでもないことなのかもしれませんが。そうであることを願いたいと思います。

Technorati tags: weblog, pajamas media, journalism

ポッドキャスト向けホスティングサービスが登場

Podcast/vodcast関係のニュースが続きます。今度はpodcast向けホスティング・サービスが始まるというニュース：

ポッドキャスト向けのホスティングサービス開始--Jストリーム　（CNet Japan）

「同社は本サービスのほか、今年11月以降にポータルサイトサービス、ポッドキャストプラットフォーム提供サービス、コンテンツ販売代行サービスなどを順次開始する予定」とのことで、企業がpodcastを本格的なプロモーションツールとして使うために必要なインフラが整いつつある、ということでしょうか。

今後はvodcastingについても、同様のインフラ整備が必要になると思います。コンテンツ作成という中身のビジネスだけでなく、画像/音声編集ソフトやコンテンツ配信システムなどのツールやシステム構築といった面でも、多くのビジネスが生まれてくるのでしょう。また企業向け/個人向けなどセグメントを限定してサービス展開するなど、さまざまな戦略が考えられそうです。

AOLとIntelliseekが提携

BlogPulseを運営するIntelliseekが、AOLと提携するようです。

AOL to take Blogs' Pulse via Intelliseek (ClickZ News)

Intelliseek will provide AOL with lists of top blogs; top blog posts; top news stories and news sources cited by bloggers; top links being shared by bloggers; and top personalities being discussed by bloggers.

とのことなので、Technoratiが提供しているような「最も検索されている話題」「トップニュース」「トップDVD」といったコンテンツを展開するつもりなのかもしれません。だとすると、昨日の記事で紹介した、テクノラティ・ジャパンが考えるビジネスモデル（企業向けにブログ統計情報を提供）に近い形なのでは？（参考：ブログ検索をマーケティングに――テクノラティのビジネス）

将来、新聞社やテレビ局がブログ統計調査会社（？）と提携して、「この問題に対するブログ上の世論は・・・」なんてニュースを報道する日が来るかもしれませんね（ちょうど「○○テレビではこの問題に関する緊急電話アンケートを実施しました！」みたいなイメージで）。そう考えると、「Blogosphereを俯瞰するデータを提供するサービス」というのは、今後大きな需要が見込める分野なのかも。

気になるのは、AOLジャパン経由でBlogPulseが日本に上陸するのかどうか。「BlogWatcher」や「Kizasi」などと共に、この分野でのテクノラティ・ジャパンの対抗馬として登場して来るのでしょうか。

Technorati tags: AOL, BlogPulse, Technorati, Kizasi, BlogWatcher

"Squidoo"ベータテスト開始

先ほどメールボックスを確認したら、" Welcome to the Squidoo beta test!"というメールが届いていました。ということで、Squidooのベータテスターに選んでもらえたようです。

ちょっとだけ触って、こんなLens（Squidooで作れる個人ページのこと）を作ってみました：　Blogologist

やっぱりイメージとしてはポータル構築ツールといった感じ。「モジュール」という形式で、リンク設置用のスペースや、RSSフィード表示用スペースを簡単に作ることができます。

ただし、操作感は正直イマイチ。ベータテストなのでこれから改善されていくでしょうが、バグっぽいところもいくつかあります。WEB上で見つけた有益な情報を、ブックマークレットやドラッグ＆ドロップでLensにポンポン登録できるようになれば、情報共有ツールとして面白いかもしれません。また個人で作成するものというよりは、複数の人数で情報を持ち寄って構築するみたいなイメージかもしれませんね。

Technorati tags: squidoo, web 2.0, beta test

State of the Blogosphere最新版 by Technorati

Technoratiの公式ブログ"Weblog"に、恒例の"State of the Blogosphere"が掲載されていました：

State of the Blogosphere, October 2005 Part 1: On Blogosphere Growth (Weblog)

サマリだけ勝手に引用してしまうと、

To summarize:

• As of October 2005, Technorati is now tracking 19.6 million weblogs
• The total number of weblogs tracked continues to double about every 5 months
• The blogosphere is now over 30 times as big as it was 3 years ago, with no signs of letup in growth
• About 70,000 new weblogs are created every day
• About a new weblog is created each second
• 2% - 8% of new weblogs per day are fake or spam weblogs
• Between 700,000 and 1.3 million posts are made each day
• About 33,000 posts are created per hour, or 9.2 posts per second
• An additional 5.8% of posts (or about 50,000 posts/day) seen each day are from spam or fake blogs, on average

とのこと。スパムブログ（splog）については、「以前よりはマシになっているからたいした問題じゃない」風なコメントが書かれていますが、それでも日々5,000件近いスパムが生まれているというのは問題でしょう。

インターネットが広がれば広がるほど、ゴミが山のように増えていき、僕らはその山の中から情報を探さなくてはならなくなる－そんなイメージを抱いています。それはスパムだけが原因という問題ではないのですが。

Technorati tags: technorati, weblog, spam, splog

読み・ブログ・そろばん

僕も十分に若いとは思っているのですが、今の若い人は「読み・書き・そろばん」なんて言葉は知らないんでしょうね・・・。僕はそろばん塾にしっかり通ってた世代なのですが。

英語で「読み・書き・そろばん」のことを"reading, writing and 'rithmetic"というのですが、それをもじったタイトルの記事：

Reading, blogging and 'rithmetic (CNet)

なるほど、現代では「書き」は「ブログ」になるわけですか。記事に登場している子供達は、小学5年生だそうです。

最近（というよりもだいぶ以前から）学校でもIT化が進んでいるようで、僕の実家の小学校でもかなりPCを使った授業をしてるみたいです（実は父親が小学校の先生をしてるので、悪戦苦闘してる姿を目の当たりにしてます）。ブログが小学校の一科目として取り入れられる日も近いのかも？

授業にPCを取り入れることに何でも賛成、という立場ではありませんが、授業でブログの書き方、ひいてはネットでの情報発信の仕方を教えるというのは良いことだと思います。正しい情報発信、情報収集の仕方を学ぶことで、ネットを通じたコミュニケーションに潜む危険（サイバーカスケードや集団成極化など）を回避することができるのではないでしょうか。

Technorati tags: weblog, education