2005年も今日を含め、残すところあと4日。今日が仕事納めという方も多いでしょう。ちなみに僕は明日まで仕事+正月に出かける予定無しなので、明日以降もブログ更新は続くのですが、あらかじめご挨拶しておきたいと思います。今年もどうもありがとうございました。
で、各ニュースサイトで今年の振り返り記事が出ているのですが、個人的に一番気に入った記事をリンクしておきます:
「そして時は動き始めた」──そんな2005年だったかな(ITmedia News)
IT系のニュースが中心ですが、ライブドアやのまネコ騒動など幅広くまとめられている記事です。こうやって見ると、今年も本当にいろいろありました。
個人的に、今年のキーワードは「ブログ」と「Web 2.0」でした。ブログについては他の方々も語られている通り、本当にパワフルで「人をつなぐ」力のあるツールだと思います:
「ブログがちゃんと身入りになっていくということをもっと言わないといけない。」(渡辺聡・情報化社会の航海図)
2005 年を振り返って(経営企画室 調査日報)
お二方の意見に心から賛同します。ブログは書くツールというより、コミュニケーション、さらにはコラボレーションのツールとして考えた方が良いというのが、僕がブログを通じて得た実感です。アルファでもベータでもない、ガンマぐらいのブロガーですが、今後もBlogosphereから様々なものを吸収し、同時にフィードバックできればと思います。
そしてもう1つは「Web 2.0」。こちらは大げさに言うと、愛憎入り交じるといった印象です。長文引用でルール違反になりそうですが、失礼して先ほどのITmediaの記事から気に入った部分を引用したいと思います:
景気が良くなると、新しいサービスが次々に登場してくるのも経験則通り。とりあえず「Web 2.0」なる言葉が今回の動きの一端を象徴していそうだが、「事業はWeb 2.0サービス」と微妙に意味不明な自己紹介を目にしたり、メディアがある種の空騒ぎを自ら演じてしまう事態に陥っているのを見るにつけ、空前の好景気に 沸いた2000年ごろ──ネットバブル期──の雰囲気に似ているようにも思う。
あのころ、今は忘れ去られた山師たちが「ドットコム」だのといった魔法の杖を振り、怪しげなサービスをぶち上げては小銭を稼いで消えていったのを思い出 す。「Web 2.0」という言葉自体が「とりあえず言っときゃいいんだろ」的なマジックワードに堕していくのは実はどうでもいいことだとして、「Web 2.0」なるコンセプトが目指すWeb世界を本気で考え抜こうとしている人や組織、ちょっと明日が楽しくなるようなアイデアにこそ今は期待をかけてみた い。
先日の朝日新聞の土曜版に、日本人は「ラベリング(社会現象に名前を付けて扱うこと)」の好きな民族だという記事が載っていました。Web 2.0という言葉が独り歩きしているのには、そんな背景があるのかもしれません。いずれにせよ、僕も「Web 2.0」という言葉が「とりあえず言っとけ」的な存在になりつつあるように感じます。
もちろん、Web 2.0が含む概念や技術に本気で取り組まれている方がいらっしゃるのは分かりますし、そんな方々には本当に頑張って欲しいと思います。しかし山師的な人々によって、Web 2.0という言葉に手垢が付いてしまった感は否めないでしょう。本気で新しいWebの世界を切り開く人々には、あいまいなマーケティング用語を使うのではなく、分かりやすい言葉を使って一般人に語りかける姿勢を持つことを期待したいと思います。
とはいえ、今年デビューした華々しいWeb 2.0系サイトたちに楽しませてもらったのも事実。来年も新しい発想を持ったサービスに出会い、突っ込みを入れ、逆に突っ込みを入れられることを楽しみにしています。来年は僕も、creationの側にもっと足を突っ込めることを願って。
The opposite of war isn't peace. It's creation!!
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