グルメサイトの「ぐるなび」が、シニアを対象にしたサービス「ぐるなびシニア」をスタートしたというニュース:
「急な段差や階段がない店」でレストランを検索できる。シニア向けの「ぐるなび」が誕生(デジタルARENA)
記事のタイトルにもある通り、
レストラン検索を「夫婦二人で」「孫と」「老舗」「近くに文化施設がある店」「急な段差や階段がない」「バリアフリー」といった、シニアニーズに合わせた独自の検索が可能となっている。
という特徴があるそうです。また紹介する店舗についても、これまでの報道記事(参考記事:IT-PLUS「ぐるなび、シニア層対象のグルメサイトを開設」)によれば、「自然食や抗加齢を売りにした店舗などを取り上げる」とのこと。
ターゲットとする年代のニーズに特化したサービス、というわけですが、「バリアフリー」という項目で検索できるというのは便利ではないでしょうか。以下の画面から分かるように、「急な段差がない」「お箸で食事ができる」といった条件も設定できます:
僕には小さな娘がいるわけですが、ベビーカーを押して出かけるようになって初めて、いかにバリアフリーの飲食店が貴重かということが分かりました。1階が駐車場で2階が店舗になっているのに、エレベーターがないお店なんていうものはザラ。1階が店舗でも、入り口にデザイン重視の敷居や、小さな階段が付いていて、ベビーカーを押して入れないお店もけっこうあります。また建物がバリアフリーでも、椅子をどかしてベビーカーが入るスペースを作ろうとすると、店員にイヤな顔をされることもあります。
最近はブログなどを通じて、特定のニーズにあう店舗を探しやすくなってきたものの、特定の条件で一気に検索ができるサービスはやはり便利です。「ぐるなびシニア」はシニア向けのサービスなわけですが、バリアフリー店舗の検索を必要とする人々は多いのではないでしょうか。シニア層であれば、お孫さんと一緒に出かけることも多いでしょうから、「子供が騒いでもOK」「おむつを換えるスペースがある」「離乳食メニューがある」などの条件が加えられても良いと思います。
グルメサイトの競争は激しく、すでに淘汰が始まっています。しかしニッチなニーズを満たすサービスであれば、まだまだ生き残る可能性はあるのではないでしょうか。(とはいえ、このサービスを始めたのは「ぐるなび」なわけですが・・・。)
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