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投稿情報: 02:52 カテゴリー: テレビ | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)
我が家に超合金タチコマがやってきました!ITmedia での紹介記事はこちら:
■ 「電脳超合金 タチコマ」な日々 (ITmedia +D LifeStyle)
うおぉ、今すぐ遊び倒してー!……というところなのですが、就寝前の娘から隠し通すので精一杯でした。ので、詳細なレビューはのちほど。っていうか、攻殻機動隊に興味の無い方はスミマセン。
投稿情報: 20:53 カテゴリー: テレビ | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)
最近ヒマな時間があると、ケータイから mixi にアクセスして mixi ニュースを見ている自分がいます。見るのは主に社会/芸能ネタ。そして記事を読んだ後には関連する日記を読む、というのがお決まりのパターンです。mixi を使っている方にはご存知の通り、mixi の各ニュース記事には「このニュースに関する日記を書いた人」というコーナーがついていて、当該記事を引用しているユーザー日記にすぐにアクセスできるようになっているわけですね。Yahoo! ニュースの「この話題に関するブログ」と同様です。
でフト思ったのですが、これってワイドショー的な楽しみ方なのかも。特定のニュースを探しているわけではなく、何でもいいから面白いネタを提供してもらって、それに対するコメントを聞く(読む)という……ワイドショーでコメンテーターが果たしている役割を、mixi ニュースや Yahoo! ニュースでは日記/ブログを書くユーザーが果たしている、という位置付けですね。
ご存知の通り、最近はワイドショーが低迷していると言われるわけですが:
■ 東京TV事情 午後のワイドショーが消える? (asahi.com)
ワイドショー的なコンテンツ、つまり「ネタ」とそれに対する「ツッコミ(コメント)」のセットというものは、形を変えて常に存在するのかもしれません。
考えてみれば、ある事実(「政治家が不正を働いた」「サッカー日本代表がワールドカップ出場を決めた」など)を目の前にしたとき、人間は
「これって許せないよね?」
「これってバカバカしいよね?」
「これって嬉しいことだよね?」
…
といった具合に、誰かに同意を求めたくなるものですよね。「自分と同じ感情を抱いた人がいる」ということを実感するのは、誰にとっても楽しい体験でしょう。その体験をテレビというメディアで提供していたのがワイドショーで、ネット上で提供するのが「ニュース記事+関連ブログ/日記」という機能なのではないかなと思います。
その意味で、上掲の asahi.com の記事にあったワイドショー衰退の分析:
テレビ評ライターの桧山珠美さんは、「ワイドショー全盛期には、世の中に井戸端会議のようなコミュニティーがまだあった。でも今はそれが崩壊して個人主義が進んでいる。他人のことよりも、自分が得をする情報に興味がある人が多くなった気がする」という。
はちょっと不十分なのでは、と感じます。確かに個人主義が進んでいるかもしれませんが、「知れば得をする」といった情報ばかりが求められているわけではないでしょう。ワイドショーが衰退したのは、視聴者が抱く「これってこうだよね?」という感情に対して、共感できるメッセージを投げ返せなかったことにも一因があるのではないでしょうか。またそもそも取り上げるネタが、視聴者の興味に一致していない、ということもあるでしょう。
しかしテレビに対して視聴者が共感を抱けなくなったのは、視聴者の側に関心の多様化が生まれたことが一因でもあるわけで。そもそもマスメディアでワイドショーを行う、ということ自体が難しい時代なのかもしれないですね。仮に mixi のユーザーがこのまま拡大して、全世代にまんべんなくユーザーが存在するような状態になったら、ニュースに付けられるコメントも「これは正しい」「いや間違っている」といった具合に千差万別になるでしょう。そしたらヒマな時間に mixi ニュースを見て、「みんな同じように怒ってるなあ」とカタルシスを感じることもできなくなるでしょうから、次第に mixi ニュースから離れていくような気がします。
ただし今のところ、mixi ニュースは自分にとっての「マイ・ワイドショー」として成立しています(欲を言えば「マイミクがニュースに対して付けたコメントを見る」といった機能があれば、より自分の感じたい「共感」に近づけると思うけど)。草野仁さんの姿を『世界ふしぎ発見!』でしか見られなくなっても、しばらくは寂しいと思わないかな。
投稿情報: 13:08 カテゴリー: SNS/ソーシャルメディア, テレビ | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)
本の話が続いてしまいますが、『スポーツニュースは恐い―刷り込まれる〈日本人〉』という本を読了。本屋でジャケ買いならぬ「タイトル買い」をしてしまったのですが、なかなか考えさせられる本でした。
スポーツニュースは日々、特定のメッセージを発している。そのメッセージとは<私たちは日本人である>というものだ。しかし、その日本人とは、メディアのとらえた日本人であるだけでなく、サブリミナルなレベルで私たちの中に浸透する――。
裏表紙の部分に掲載されているこの一文が、本書で主張されていることを端的にまとめています。スポーツニュースに登場する選手たちって、みんな謙虚で努力家で男らしい/女らしい人々ばかりだけど、それってメディアが創り出したステレオタイプじゃないの?という話。例えばこんな感じ:
【女性は女性らしく】
女子選手の私生活に目を光らせるスポーツニュースは、彼女たちが結婚しているかどうかに特別な関心を寄せる。女子選手が結婚すると「ミセス」「奥さま」とうれしそうに呼び、出産でもしようものなら、すぐに「ママさん選手」と呼び始める。
これも女子選手だけに向けられる偏ったまなざしだ。「パパさん選手」と呼ばれる男子選手はひとりもいない。(以上、28ページ)
【女性のスポーツ進出には家族の理解が必要】
弘山(※陸上の弘山晴美選手)がトップで飛び込んだのは<夫の勉コーチとの“二人三脚”で駆け抜けたゴール>(東京)だった。ここまでの道のりは長かったが<夫の勉コーチと二人三脚で努力を重ね、マラソン挑戦10回目でついに栄光をつかんだ>(毎日)。37歳という年齢を思えば<二人三脚の陸上生活の最終章に、花を添える形>(日刊スポーツ)にもなった。
スポーツニュースはいつも女子選手の周りに「支える男」を探している。弘山の場合は、たまたま夫がコーチだったから「支える男」の姿を何倍にも大きく描くことができる。願ってもない設定だ。(以上、35-36ページ)
【スポーツ選手は謙虚であれ】
カカまでがこんな謙虚なコメントをしているのを読むと、謙虚であることが一流の証明のようにも思えるし、謙虚であることにつっこみを入れようとしている自分がとてつもなく自意識過剰な人間に思えてくる。それとも、いま取り上げた選手や監督がたまたま謙虚だっただけなのか。
(中略)
それはおそらく、日本社会では「謙虚であること」に価値があるからだ。謙虚な言葉を発しているのは、みんなこの日のヒーローである。スポーツニュースは「おごらないヒーロー」という理想像を無意識の中に描いており、そこへ向けて無意識のうちに紙面をつくってしまったように思えてくる。(以上、54-55ページ)
こんな風に、男尊女卑に古い道徳観、ナショナリズムなどなど、メディアが押しつけるステレオタイプはヤバそうなものばかり……まさしく「スポーツニュースは恐い」というわけですね。
「いやいや、確かにスポーツニュースで語られるストーリー(本書の言葉で言えば「ナラティブ」)は保守的な価値観を反映しているものかもしれないけど、メディアが恣意的に押しつけているっているのは言い過ぎじゃないの?戦時中の大本営発表じゃあるまいし?」っていう反応は著者の森田さんも想定済みで、
スポーツニュースがなにか途方もない陰謀をたくらんで、<日本人>であることを私たちに刷り込もうとしているわけではない。社会で主流となっている価値観をすくい上げ、それを言葉のあいだにはさみ込んで私たちに確認させているだけのことだ。
だから、スポーツニュースが私たちのことを意図的に規定しようとしているわけではない。私たちをなんらかの枠にはめ込もうとしているのは、社会で主流の価値観を認め、強化している私たち自身だともいえる。(以上、189ページ)
私たちがスポーツニュースに接するのは、疲れた体を引きずりながら家に落ち着いたころのテレビだったり、混雑した電車のなかで遠慮がちに開くスポーツ新聞だったりする。テレビのスポーツニュースは、だらだらと寝転がって、向上心のかけらももたずに見ているだろうし、スポーツ新聞はラーメン屋でスープのしぶきを紙の上に飛ばしながら読んでいるだろう。
スポーツニュースとはそういうものである。「批判的に読み取れ」といわれても、困ってしまうようなものなのだ。ややこしいことは、ほかの時間にさんざんやっているんだから、スポーツニュースくらい楽しく見せてくれよ、と言いたくなるようなものである。(以上、193-194ページ)
と述べています。つまりステレオタイプで切り取られた情報を求めているのは、他ならぬ私たちであって、スポーツニュースは(意識しているかどうかは別にして)それに応えている存在なのだ、と。ちなみに同書の中では、「ステレオタイプがはびこるのは、それにのっかれば自分で世の中を観察して考えなくてよくなるので、楽だからだ」というW・リップマンの言葉も紹介しています。
よく日本のスポーツジャーナリズムはクオリティが低い!という意見が言われますが、そもそもスポーツニュースが満たそうとしているのは「難しいこと考えずに楽しめる話をくれ」というニーズであって、「昨日の試合で勝敗を分けた采配を的確に分析してくれ」という(少数のマニアが抱く)ニーズではないということなのでしょう。「人々を啓蒙する(=サッカーで言えば、シュートに興奮するだけでなく、絶妙なサイドチェンジに拍手を贈るような人々を増やす)のがメディアの仕事」という理想論を掲げるならばこの状況は問題ですが、「売れるためには多くの人々を楽しませなければならない」という現実的な意見に従うならば、致し方ないことなのかもしれません。
これがスポーツニュースだけの現象ならば、しかたねーなーで笑って済ますこともできるでしょう(クオリティの高い解説を求めるファンの方々には、たまったものではないでしょうが……)。しかし「ステレオタイプで切り取られたニュース」と、それを求めてしまう心理は、スポーツに限った話ではないと思います。例えば政治なんかも、個々の政党・政治家の政策の違いよりは、彼らの間の抗争や愛憎劇といったものに焦点が当てられがちですよね。それで「○○さんは苦労人だから、首相にしてあげなくちゃいけないなぁ」「○○さんは仕える人を裏切るようなマネをする人物だから、首相の器じゃない」などという意見が生まれてしまうようでは、それこそ大きな問題が生まれかねません。
ただ、状況は少しずつ変わってきているのではないでしょうか。既に新聞離れ・テレビ離れが叫ばれていますし、専門知識を駆使してニュースを分析してくれる個人HP・ブログも存在しています。「読者に売れるストーリーを描く」という、ビジネス面での制約を離れたところで情報発信できる個人HP・ブログは、ステレオタイプ・フリーな情報源として活用されていくことでしょう。あとは「日本人は組織力が勝負だから……」などと知った顔で言われたときに、「それって本当?組織力ってそもそも何だ?」というような姿勢を、どれだけ持つことができるかですね。まぁたまには気を抜いて、「ラーメンでも食べながらゴシップ記事(に出てくるステレオタイプな世間話)を楽しむ」という態度も必要でしょうが。
米国で行われた調査ですが、新番組情報を得るのに、若者たちはネットをどの程度活用しているのかが明らかになりました:
■ Teens Learn about New TV Shows from TV, Not Internet (Marketing Charts)
タイトル(「ティーンエイジャーは新番組情報をテレビから得ている、ネットではなく」)が結果を示しているのですが。米国の10代の若者750名を対象に、ネットを通じて行われた調査の結果について。まずは結果を挙げておくと:
【「テレビの新番組についてどうやって知りますか」という問いに対し】
ということで、「テレビでの番宣」「クチコミ」が大きな効果を持っていることが分かります。ネットが関係しているのは4位の「インターネットの広告で」が最高。ただ26%ですから、4人に1人はウェブ広告を見て新番組を知っている、ということになりますが。ちなみに「ブログで」は7%で18位。意外に低い、という印象でしょうか。
逆に言うと、「いったんネットに流れた人々を、ネット経由でテレビに戻すのは難しい」ということかもしれませんね。自分自身のことを考えてみても、テレビを見ずにネットを見ている時間がかなり増えて、「新番組を最初から見る」といったら以前好きだった番組の続編(「Second Gig」とか「帰ってきた~」とか)だけだったりして。あとは上記の結果と同様に、友人や同僚から「あれって面白いよ」と聞いて途中から見始めたり……。
ただネット広告が比較的有効、と考えれば、ちょうど番組が始まる1時間前ぐらいに合わせて「話題の新番組!スリルとサスペンスのミステリードラマ××第1話、あと1時間後!」みたいなバナー広告を出すとか始まるかもしれません。もしくはブログの内容に合わせて、「今夜のニュース××、特集は iPod touch ~お見逃しなく!」みたいなテキスト広告を出したり。アジャイルメディア・ネットワークの広告にも、テレビ局が参加したら面白くなるだろうなぁ。
昨日のNHK「ためしてガッテン」はちょっと面白い内容でした。題して「脳もビックリ!集中力アップ大作戦」。タイトル通りどうやって集中力を高めるか?がテーマだったのですが(詳しい内容が公式ページにまとめられています)、最終的に提案されていたテクニック(ライフハック!?)は以下の2つ:
1.の「環境音」(自然の音のように、一定で変化のあまりない音)については、実は誰もが経験していることかもしれません。図書館のようにシーンと静まりかえったところだと、逆にヒソヒソ声や鉛筆のカリカリ音が気になってしまうのに、電車の中(ガタンゴトン、という一定のノイズが続く)だと集中して本が読めるとか。番組内の実験では、被験者の女性に川のせせらぎのような自然の音を聞かせていました。こちらのページで紹介されているサイトから音源を落として、携帯プレーヤーで聞きながら仕事してみる、とか試してもいいかも。
2.の「集中ワード」には、大きく分けて以下の2つが挙げられています:
こういった言葉を紙に書いて貼っておき、集中力が途切れそうなときに見るだけで、集中を復活させることができるのだとか。よくマンガの中で、受験生の部屋に「東大合格!」と毛筆で書かれた紙が貼ってあるシーンが描かれますが、科学的に効果のある集中力アップ法だったわけですね。
ただし面白いポイントは、自筆でないと大きな効果を得られないという点。
ある目標をワープロで印刷した紙を見た場合と、同じ目標と集中ワードを自分で書いた紙を見た場合で、脳の反応の違いを調べたところ、自分で書いた紙を見たほうが、脳が反応しやすいという結果になりました。
のだそうです。これは自筆の文字だと「自分の目標である」ということをより強く意識するため、なんだとか。実は僕も「小刻みな目標」をToDo化してデスクトップに表示させる、ということをしているのですが、本当はデジタルで行うよりも手書きした方が良いのですね。今度試してみよっと。
ということで、たまにはNHKにチャンネルを合わせてみるのもいいかもしれません。「サラリーマンNEO」はもうすぐ終わってしまいますが……。
完全にオフトピ&既に紹介しているブログも多いですが、すごく気に入ったので。
まずはイギリスで行われた、あるタレント発掘番組でのヒトコマをご覧下さい。英語ですが、チャレンジしているのは Paul Potts さんという方で、イギリスのカーディフという町で携帯電話販売員をされているということだけ分かれば大丈夫です:
「今日は何しに来たの?」「オペラを歌いに来ました」 -- その後はご覧の通り。審査員の表情が見る見るうちに変わっていくのが何とも言えません。
この Paul Potts さんという方、seven degrees さんで詳しく紹介されていましたので、ご興味のある方はご覧下さい:
教訓:
それから
ですね。
いきなりですが YouTube です。
5月25日に投稿され、現時点(5月31日午後12時)で既に17万5千ビューを記録しているこの動画。そんなわけでご存知の方も多いと思いますが、小島義雄という芸人さんで、ハイテンションな芸で話題をさらっています。
この現象が面白いのは、彼が(メジャーな)テレビ番組には『ぐるナイ』と『笑いの金メダル』にしか出たことがない(しかもそれぞれ1回ずつ!)という点(※僕が知りうる限りですので、もしかしたら他にも出演しているのかも)。にも関わらず、前述のように YouTube 動画が急激にアクセスを集め、mixi で立ち上がったコミュニティは開設3日で600人を超えるメンバーが集まるという人気ぶり。さらに彼の決めゼリフ(?)「そんなの関係ねぇ」は、テクノラティのグラフからも分かるように、多くのブログに書き込まれています:
過去30日間に書かれた、そんなの関係ねぇを含む日本語のブログ記事
このグラフをブログに貼ろう!
この現象、やっぱり YouTube が大きな要因となっていますよね。僕は偶然、クルマの中で『ぐるナイ』を見ていて彼のことを知ったのですが、チラッとしか見なかったので全体を見たのは YouTube の動画によってでした。さらに『笑金』の出演シーンも YouTube で。うちの奥さんに至っては、たまたま YouTube にアクセスした時に、Japanese の Most Viewed の上位にいて気付いたという具合。また以前アジャイルメディア・ネットワークでブログ読者アンケートを取った際に、1日のテレビ視聴時間を「1時間以下」と回答したのは実に全体の6割以上でした。『ぐるナイ』『笑金』という人気テレビ番組に出たから、というだけでは彼の人気を説明できないでしょう。
彼の芸は3分ぐらいで、YouTube で見るにはちょうど良い長さ。彼が何者か、どの事務所に所属しているのかといった背景情報を一切知らなくても、パッと見て笑うことができます。まさしく「YouTube 時代に最適の芸人」といった感じがするのですが、それに加えて、
という特徴も、CGM時代というか、ブログ/クチコミ時代にピッタリでしょう。仮にレイザーラモンHG(今となっては懐かしい!)が今のタイミングで出てきたとしても、
ということで、小島義雄ほどの成功は収めなかったのでは、と思います。
と勝手なことをグダグダ書いてしまいましたが、今後は日本でも、彼のような「YouTube 芸人」がいっぱい出てくるのでしょうね(博多華丸あたりも YouTube 芸人に含めても良さそう)。YouTube にテレビ画像を違法アップされても、すぐに削除依頼をせずに事務所+テレビ局が手を組んでしばらく放置するとか、そんなことも起きそう(もう起きてるのかも)。「テレビが登場したために、古典芸能や舞台での笑いが廃れてしまった(すなわちテレビに合う笑いが生き残った)」とよく言われますが、今度は YouTube が日本の笑いを変えてしまうのかもしれません。
笑いを解説するなんて、ちょっと無粋でしたかね。でもそんなの関係ねぇ!そんなの関係ねぇ!
投稿情報: 12:54 カテゴリー: テレビ | 個別ページ | コメント (2) | トラックバック (0)
東京メトロをお使いの方、突然ですが最近こんなポスターを見かけませんか?
巨大な赤い犬が、「社内ではボリュームを下げてね」とお願いしています。この犬、クリフォードというのですが、何人くらいの方がご存知でしょうか?とりあえず詳細を知りたい、という方は以下のリンクをご参照下さい。
■ マナーポスターに「Clifford(クリフォード)」が登場します。(東京メトロニュースリリース)
実は「クリフォード」というのはアメリカの子供向けアニメ番組で、巨大だけど心は優しい真っ赤な犬が活躍するというストーリー。アメリカのアニメ番組としては、奇跡的に可愛いキャラクターが登場します。
「クリフォード」はアメリカでは非常に有名で、僕もボストンにいたころによく観ていました(ちょうど学校に出かける時間が放送時間とかさなっていたので)。マナーポスターに登場させるのに相応しい、教育的な内容の番組です。日本でもケーブルテレビ等で放映されていたそうなのですが、それほど日本で知名度があるとは思っていませんでした。なので駅でこのポスターを見かけたときはビックリしたのですが、なぜ地上波で放映されていないようなテレビ番組のキャラクターが、突然マナーポスターに登場したのでしょうか?個人的にすごく疑問なので、この場を借りて勝手に推測。
仮説1.東京メトロの担当者がクリフォード好きだった
一番ありえそうな仮説ですが、検証できないので却下。
仮説2.ケーブルテレビの放映だけにもかかわらず、非常に人気を博している
「地上波の番組→知名度」という考え方が古くて、今はケーブルテレビでの放映でも十分に注目を集めることができるのかも。これは同じくケーブルテレビのみの放映の「スポンジボブ・スクエアパンツ」(同じくアメリカの子供向け番組、クリフォードと違ってドタバタコメディに近い)が最近人気なことからも裏付けられそうです。
仮説3.キャラクターグッズの売上が人気を後押ししている
もしかしたら、「地上波/ケーブルを問わず知名度を押し上げるのはテレビだ」という考え方が古く、別のチャネルから情報が流れているのかもしれません。例えばソニープラザに行くと、クリフォードやスポンジボブのキャラクターグッズが山のように置かれています。女子中高生達がこうしたキャラクターグッズを見て、わけも分からず(テレビ放映を観ていたわけでもないのに)「可愛い!」と買って行くところから人気がスタートしているのかも。
仮説4.ブログ/SNSなど、クチコミで人気が広がっている
これもありえそうな仮説です。例えばTechnoratiで「クリフォード」キーワードに検索すると、259件の記事がヒットします。ちなみに過去半年の出現頻度をチャート化するとこんな感じ:
頻度は高くありませんが、コンスタントに言及があることが分かります(もちろん「クリフォード」という人物についての記事があったとしたら、それも含めての数になってしまっていますが)。mixiのクリフォード・コミュニティについても、半年前に設立されてから現在は180名を超える参加者が集まっています。
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というわけで、適当に仮説を挙げてみましたが、どれも決め手にかけるような。恐らく上記のような要素の相乗効果で、東京メトロのポスターに採用されるまでの知名度が集まっているのでしょう。個人的には「キャラクターグッズを先に販売して人気を集めた」という仮説がお気に入りなのですが、これが正しいとすると、「背景説明とか『これが何か』とかいった説明を抜きにして、共感を集めるキャラクターをとりあえずバラ撒いてみる」といった手法でも、人気を集めることができるのかもしれません。
もしかしたら、「これが何か」が分からなかったからこそ、逆に人気を集めることができたのかも。ある人は単純に「真っ赤な犬のぬいぐるみなんて可愛い」という理由でグッズを買ったのかもしれないですし、別の人は自分で「クリフォード」をネットで調べてみたかもしれません。バックグラウンドを知りたい人には十分な資料を用意しておくが、特に「これはクリフォードという番組に登場する犬で・・・」という「意味づけ」を強制はしない、というアプローチが有効だったという仮説も成り立つのではないでしょうか(同様に「スポンジボブ」をチーズのキャラクターだと誤解している人は多いと思います)。
仮説を投げかけるだけで終わってしまうのですが、思いがけず日本の地下鉄でクリフォードに再会し、ふと「何が人気を煽る要因となるのだろう?」と考えてしまいました。
投稿情報: 12:50 カテゴリー: テレビ | 個別ページ | コメント (4) | トラックバック (0)
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