最近何かと行動が拡散気味で、時間に追われる日々を送っています。結果、「To Do リスト」が果てしなく広がっていくのに怯えて暮らしているのですが、To Do リストだけじゃなくて「Done リスト」も用意しておいた方がいいのかなと感じた記事がこちら:
■ The Printable CEO (Dave Seah)
「印刷可能CEO」という面白いタイトルが付けられたエントリ。フリーで仕事をしている著者が、自分の行動を律するために紙ベースのツール(=印刷可能CEO)を作ってみたというもの。2005年9月に書かれたエントリで、その後 The Printable CEO™ Series としてツールが拡充されています。様々な Lifehack 系の記事で紹介されているようなので、ご存知の方も多いかもしれませんね。
で、最初の記事ですが、以下の2つのツールが紹介されています。
ちなみにこれら2つのツールがまとめられていて、ポケットサイズのノートにできるPDFファイルなんてものも公開されています:
■ Foldable MiniBook ("The Printable CEO Remixed"より)
ちなみにタスクリストを訳しておくとこんな感じ(各項目の先頭にあるのは加重用の数値):
10. 事業継続に必要な利益を生む仕事
10. 見込みのある新規事業
5. そのまま世に出せるようなコードを書く
5. 優れたビジュアル・デザインを作成する
5. 具体的な企画・計画立案を行う
2. 新しい宣伝活動
2. 新しいブログ記事
2. 新しい事業もしくは関係構築のための根回し
1. 古い人脈の維持
1. 新しい人脈づくり
個々の内容は著者がその時点で重要だと見なしていたものであり、唯一普遍的なものと説明されているわけではありません。自分のニーズや状況に合わせて、修正すべきなのでしょうね。
で、このタスクリストに掲載されている仕事に合致する作業をいくつ行ったかを記載するのが進捗チャート。この際、10ポイントのタスクを3つ行ったら10×3で30ポイント、1ポイントのタスクを5つ行ったら5ポイントのように加重して計算し、週で合計して「今週は100ポイント相当の価値を生み出したな」のように確認するわけです。
こんな「やったことの可視化」をすることの効能について、以下のように解説されています:
This is an interesting example of feedback in a game design sense; over the course of a week, it’s easy to evaluate your progress at any given time. It’s also easy to pick something to do, based on what you’ve done before. The bubble chart becomes a kind of game board in itself. Instead of feeling guilty for not getting to all your tasks on your ToDo list, feel good that you did make progress.
これはゲームデザインで言うところの「フィードバック」の好例だ。このツールにより、進歩をいつでも評価することができる。また何をしたかを見ることで、何をすべきかも明らかになる。進捗チャートはゲーム盤のようになるだろう。To Do リストに載っているタスクをすべてこなせなかった罪悪感を感じる代わりに、自分の進歩を見て幸せを感じるのだ!
おお、確かに。あんまり山積みになったタスクばかり見てもストレスがたまるだけですからね(To Do リストは締め切りが差し迫ったものしか表示させない、という回避法もあるようですが)。バランスを取るために、自分は価値を生み出しているのだと実感させるようなツールが必要なのかもしれません。
と言っても、進捗チャートの結果が毎週「5ポイント」「3ポイント」ばかりだったら二重のショックになりそうですが……。とにかく、悩んでる時間があったら先へ行け、ということですね。
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