週末なので軽いネタで。しかしこれはうらやましいネタ。僕が学生のときに、こんな技術が完成していて欲しかった……:
■ MIT Lecture Search Engine Aids Students (ScienceDaily)
MIT (マサチューセッツ工科大学)の CSAIL (コンピュータ科学・人工知能研究所)が開発した、「授業検索エンジン」について。授業検索といっても、自分のレベルにあった授業が探せるというわけではありません(そんな技術も欲しいですが)。検索するのは「授業の内容」。音声認識技術を活用し、講師が話した内容をキーワードで検索できる技術とのこと。現時点で既に200以上の授業が検索可能になっているそうです。
さっそく試してみましょう:
こちらが公開されている検索サービス。試しに「Japan」で検索してみました:
ということで、6件の授業がヒットしました。その1件目が上のスクリーンショットなのですが(Amazon.com の創業者、ジェフ・ベゾスさんらによるレクチャーのようですね)、ご覧の通り、授業がいくつかのパートに分割されていて、キーワードが含まれているパートが黄色でハイライトされています。そして各パートの下にある矢印をクリックすると、そのパートのスピーチ内容がテキストで表示され、さらにキーワードが黄色くハイライトされます。
この中から実際に聴いてみたい箇所を探し出し、あとはその箇所のアイコン(スタートボタン)をクリックすればOK。隣に表示されているリアルプレーヤーでストリーミング再生が始まります。さらにストリーミングされている箇所のテキストまで表示されるという親切設計!これなら90分間の授業の中で、実際に自分の役に立つのが10分間だけだったとしても、最初からずーっと聴いている必要がなくなりますね。
いや、これなら本当の授業に出席するよりも、効率という面では優れているかも……もちろん「その場にいないと質問できない」「ムダ話だって重要なんだ」というもっともな反論もあると思いますが、「授業中に手を挙げて質問する生徒は少ない」「先生のムダ話が長い」という特徴(?)が見られる某国の大学などでは、この技術は素晴らしい価値をもたらしてくれるのではないでしょうか(日本語でここまで解析するのは難しそうだけど)。
冗談はさておき、ビデオの中身を検索する技術というのはこれまでもニュースに登場してきていましたが、Lecture Browser のように実際に活用できる形になっているのは少ないのでは。これからどんどん実用化が進んで、「YouTube 内容検索」なんてのが始まるくらいになったら面白そうですね。
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