法律違反スレスレなんですが、個人的にこういうの好きです。自転車も「飛行機雲」を出せるようにしようというアイデアです:
■ Contrail: Chalk Crop-Circles for Cycles (Gadget Lab)
公式ページはこちら:
■ Contrail - Biking Community Tool (Studio Gelardi)
"CONTRAIL"とは英語で飛行機雲のこと。もちろん本当に煙を出すわけではなく、チョークを使って道路に軌跡を描こうというもの。写真を見れば一目瞭然ですね:
座席の下、後輪に近い部分に以下のような装置をつけ、タイヤにチョークの粉を塗布>地面に跡が残る、という仕掛けです:
地面に様々な色が付いて虹のようになり、見た目にも楽しいのですが、単なる飾り以上の効果がうたわれています:
Contrail is a tool for developing bicycle communities. As you ride, contrail leaves a faint chalk line behind your bike. The goal is to encourage a new cycle of biking participation by allowing the biking community to leave a unique mark on the road and to reclaim this crucial shared space.
The old cycle: More cars on the road --> more perceived danger for bikers --> fewer bikers on road --> even more cars on the road.
The new cycle: A few bicyclists ride with contrail a couple times per week --> faint lines on the road inspire curiosity and remind bikers where it's safe to ride --> new bikers are encouraged to ride and use contrail --> contrail lines get brighter as community grows.
Contrail は自転車コミュニティを育てるためのツールです。あなたが自転車に乗ると、Contrail はかすかなチョークの線を後に描きます。目標としているのは、自転車コミュニティが道路に跡を残して重要な空間を切り開くことで、自転車に乗る人たちがさらに増えるというサイクルを実現させることです。
今までのサイクル:道路に多くの自動車が走っている>自転車に乗っている人が危険を感じる>自転車の数が減る>自動車の数が増える
新しいサイクル:Contrail が付いた自転車に乗って、数人の人々が週に何度か道路を走る>チョークの線が人々の関心を集め、自転車を乗る人々にとってはそれが安全に自転車が乗れるというサインになる>多くの人々が自転車に乗って、Contrail を使うようになる>Contrail の線がハッキリするようになり、コミュニティがより大きくなる
とのこと。そんな上手くいくかいな、という気はしますが、「個人個人の行動が可視化・集積されることで、参加者が増えるとともに集合知を生む」というのは最近のウェブサービスを彷彿とさせますよね。まさにそんな効果をリアルで実現しようというのが"Contrail"なのでしょう。
しかし道路に勝手に線を引くのって、子供が遊ぶくらいなら大目に見られても、やっぱり法律違反ですよね……これはやはり携帯電話+GPSで、バーチャルな線を残す装置をつくり、それをウェブ上で共有>自転車に設置したモニタで確認する、という風に変化させるしかないのではないでしょうか。専用ゴーグルをかけると、バーチャルな線がリアルの風景にオーバーレイされる、なーんてAR(拡張現実)的な展開も可能かもしれません。
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