SearchFoxがサービス終了を宣言しました。何の前触れもなく、突然としてのアナウンスメントです:
SearchFox To Shut Down (TechCrunc)
現在、SearchFox RSSリーダーにログインすると、次のような「終了のお知らせ」がデカデカと張り出されています(クリックで拡大):
以前からこのブログでも書いているように、僕はSearchFox RSSリーダーを使っていました(関連記事:がんばれSearchFox)。ユーザーが読んだ記事から興味の傾向を把握し、記事の並び順を最適化(ユーザーが読みたい可能性の高い記事を上に表示する)してくれるというユニークなアプリケーションです。「読みたい記事しか読まない」という傾向になりかねない危うさもありましたが、時間がない時に重要な記事だけを拾うことができるという利点を、使うごとに実感していたところでした。
ベンチャー企業がサービスを停止するのは珍しいことではありません。2005年はWeb 2.0バブルと言うべき状況で、次々と新しいサービスが生まれていましたから、遅かれ早かれサービスの終わりに立ち会うことになることも予想していました(第2、第3のSearchFoxが生まれるだろうという予測をしている人もいます:Feld Thoughts "Deal Bookends - Truveo and SearchFox")。しかし悲しいのは、サービス停止のお知らせが突然やってきたこと。さらに上記の「終了のお知らせ」と同じ文章が、メールと公式ブログを通じて提示されただけで、他に何の説明もありません。
以前は機能追加をすると、きちんと連絡をしてくれるサービスでした。このところその連絡も途絶えていたので、何かあると気づくべきでしたが・・・「がんばっている感」があったサービスだけに、引き際のまずさが残念でなりません。せめてサービス停止に至った理由ぐらいは説明して欲しいものです。
"SearchFox"というナイスなネーミングが無くなるのを惜しむコメントもあり、ファンが多いことがうかがえます。かくいう自分もこの「赤いキツネ」のアイコンに惹かれていた一人。いつか再び起業したり、サービスを他の企業に引き継いでもらうためにも「去り際」をきちんとすべきだと思うのですが、それは過ぎた願いでしょうか?いずれにせよ、1つのWeb 2.0サービスの終わりに立ち会って、改めてユーザーと企業の関係について考えさせられました。
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