Twitter に新機能「リスト(Lists)」が限定公開されていることについて、先日もちょこっと触れました:
■ Twitter、「リスト(Lists)」機能を限定公開中
で、これを使っていてふと感じたのですが、一種のタグ機能としても使われるようになるかもしれません。
どういう意味か。例えば以下は、お馴染み TechCrunch の公式アカウント(@TechCrunch)が現在所属しているリストの一部です:
現在所属しているのは250のリスト。流石に1つ1つをチェックするわけにもいきませんが、個々のリストのフォロワー数も公開されているので、フォロワーの多いリストを見てみるという行動も可能です。例えばこの中の1つ、@nwjerseyliz さんという方が作成された"blogs-sm-bloggers"というリストを見てみましょう:
すると TechCrunch 以外に、ソーシャルメディア系のネタを追っているユーザーがリストに含まれていることが分かります(だから"sm"ブロガーというタイトルなわけですね)。本来ならばリストにも「自己紹介欄」のような項目があり、どんな目的でユーザーを集めたリストか分かるようになっていれば良いのですが、リスト名と構成員からだいたい想像はつきます。ということで、TechCrunch はソーシャルメディア系のネタも扱うアカウントであることが分かる、と。
もちろん TechCrunch は有名ですから、いちいちリストを見なくてもどんなアカウントなのかは分かります。しかし、例えば初めて見るユーザーのリストを開いたとき、「ITmediaオルタナブログユーザーリスト」や「○○製作所社員リスト」、さらに「アニオタリスト」のようなリストに属していたらどうでしょうか。仮にそのユーザーが自己紹介欄を空白にしていたとしても、どんな人物かだいたい想像がつくはずです。
ということでリスト機能は、あるユーザーにメタ情報を付与するタグとしても機能するのではないでしょうか。これは便利な反面、例えば「自分は○○製作所社員だということを積極的に明かしていないのに、リストに加えられることで明らかになってしまった」などのような弊害も生む可能性があります。また企業アカウントが作成したリストがきっかけで、「俺はこんなグループに属しているとは思っちゃいねー!ふざけんな!」といった「炎上」騒ぎが起きるとか……正式公開される前から煽ってもいけませんが、最近の騒動を見ていると一抹の不安を感じます。
とはいえ、もちろん正しく使われれば、リスト機能は多くのメリットを提供してくれるはず。早く正式公開されることを願います。
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