NTTレゾナントと三菱総研が運営するインターネット・アンケートサービス「gooリサーチ」が、社内ブログの利用状況に関する調査結果を発表されました:
gooリサーチ、「ビジネスパーソンの社内ブログ利用状況」に関する調査結果を発表(日経プレスリリース)
簡単なコメントをiUGのサイトに掲載しましたので、そちらの記事をご参照下さい:
gooリサーチ、社内ブログに関する調査を発表(INTRA BLOG/SNS USERS GROUP)
この調査、いろいろ参考になる内容が含まれているので、iUGサイトでは触れなかった部分について少し。
調査の中に、「社内共有できていない情報の種類」という質問があります。トップ回答は「業務知識やノウハウ」で73.6%という結果なのですが、「経営層のビジョンや事業の方向性」という回答も37.6%に上っています。
そして「自社の社長がブログを書いている」と回答した人の中で、「毎回更新されたら読む」「毎回ではないが、何回か更新されたら定期的に読む」と回答した人は合わせて66.5%という結果が出ています。一方、社長ブログを行っていない企業でも、社長ブログを「定期的に見たい」と回答した人は30.5%存在しています(ただし社長ブログを行っていない企業では「好印象だが、定期的には見ないと思う」と回答した人が44.1%存在し、実際に始まっていないとそのメリットを感じるのは難しいようです)。
これらの結果を見ると、社内ブログとして「社長ブログ」から始めてみるという方法もありなのではないでしょうか?社長が率先して情報発信することにより、社内文化が変化することも期待できるでしょう。コメント/トラックバックの活用までできれば、上下で闊達に意見交換できる風土が(たとえバーチャルの上であったとしても)生まれてくるように思います。
とはいえ調査結果によれば、「社長ブログにより、会社へのビジョンが深まったかどうか」という質問に対しては、54.2%が「あまり深まったとは思えない」「全く深まったとは思えない」と回答しています。社長自身がブログによる情報発信を上手く行えていない--それが現状のようです。
「つまらない社長ブログ」がある会社が良いか、無い会社が良いかは判断が分かれるところだと思います(どっちもどっちかもしれませんが)。ただ社員は経営層がビジョンを共有してくれることを願っています。まずは上手な文章でなくてもいいから、社員と対等に向き合う情報発信を始める--社内ブログはそのための強力なツールになってくれるはずです。
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